■過去の投槍雑記帳 2003年 1st Quarter

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2003年03月31日21:50:06

これにて2002年度終了

 英軍兵士がイラク側の捕虜になった後に処刑されたなんて話があったが、戦死だと聞いていた遺族が抗議して云々と言う話しになって、結局、処刑ではなかったという方向へ向かう様である。
「うーん、また米英側の言い分に嘘が」
 まぁ、イラクの言うところの、ヘリ撃墜だとか戦車擱座とかの戦果発表も嘘混じりだと思うし、民間人への被害だとか、国民の国家への支持だとか、その辺の話もどこまでが真実でどこからは自作自演なのか判らない。
「でも、米英にしてみても、スカッド発射、化学兵器工場発見などは誤報だったし、イラク国民が解放軍として歓迎してくれたと言う話や、反体制派の蜂起があったと言う話も、どの程度真実なのか怪しいよネ。つい最近も、新たに猛毒物質の製造施設らしき物が見つかったとか報じられてるけど、怪しいもんだよネ」

 まぁ、情報は疑ってかかって欲しい。複数のソースが同じ内容を示し、かつ、一定の期間が経っても情報に変化がない事の確認が取れない限りは、あまり信用は出来ないだろう。
「一見複数のソースが語っている様に見えても、元を辿れば結局同じソースってこともあるから、その辺騙されない様にネ。例えば、複数のマスメディアが似た様な情報を流したけど、その情報のそもそもの出所は同じだった、とか」

 最後に。空爆で共和国防衛隊の戦力を削いだと言っているが。ことゲリラ戦を前提とした場合、戦車や装甲車などを撃破したところで、さてどうなんだろうって話しになる。
「ゲリラ戦と言ったら、アサルトライフルやロケットランチャーに、手榴弾でもあればそれなりの事が出来るよネ。それに、携行式の対戦車ミサイルや対空ミサイル、他にも狙撃銃とか、ようは人間が持ち歩けるサイズの兵器をメインにやるのがゲリラ戦だと思うし」
 共和国防衛隊は、どの程度の装備を持ってるんだろうか。新月前後の闇夜が有利だと米英軍は言っているが、イラク軍にしてもそれなりの数の暗視装置ぐらいは持っているだろう。
「どういう戦いを仕掛けて来るんだろうネ」

2003年03月31日00:58:02

そろそろ区切りを

 イラク情勢の話ばかり書いていてもキリがないので、特にリクエストなり大きな出来事がない限り、三月一杯でひと区切りとしたい。

 ウチの親父とイラク情勢に関して話した事柄など。親父曰く、
『アメリカがイラクを攻撃する真の目的は、パレスチナの後ろ楯を潰す為だ』
「ほほう、パレスチナと来ましたか。ってことは、イスラエルに繋がるって訳だネ」
 イラクは、表では、パレスチナ人に対して、医療や食料などの人道支援を行っている。裏では、同時に武器なども支援しているだろう。
「そのパレスチナ人による自爆攻撃やゲリラ攻撃で悩まされ続けているのがイスラエルだからして。それを元から絶つ為には、イラクを潰すのが有効、と。そういうイスラエルの思惑に沿ってアメリカが動いてるんでないか、って訳だネ」
 なるほどなという感じである。

 その2。
『攻撃に反対したフランスは、戦後復興に伴う利潤から食いっぱぐれる事は避けられない。後の事を思うと、気が気ではないだろう』
「あー。アメリカが勝っちゃえば、アメリカが復興の主導権を握ると言うか、やりたい放題になるのは必至だからネ。そのアメリカに楯突いたメンバーは疎外されるのは避けられないと」
 私としては『フランスはイラクを守りきるしかない』と答えた。アメリカが負ける、軍事的に負ける事はあり得ないと思うが、外交的に負けて撤退を余儀なくされる事態になれば、今度は逆に攻撃に反対した側が主導権を握れると思うし。
「守りきるって言ってもねぇ・・・。朝鮮半島やベトナム、ソ連在りし頃のアフガンとか、あの当時みたいに、それぞれの国にそれぞれの第三国が後ろ楯に付いて、代理戦争の構図を・・・とは行かない時代だろうし」
 確かに。まさか、フランスがイラクを軍事支援する訳には行くまい。ただ、トルコやアラブ諸国を上手くリードする事が出来れば、奇跡も起きるかもしれない。
「って、そうなっちゃうと、逆に攻撃に賛成してた側が食いっぱぐれる訳で、そっちの側の日本、どうするんだか」
 あらら。まぁ、あんたらを信じて支援して失敗したよ、と言ってやる機会にはなるかも。

 その3。
『米軍は現実以上に苦戦している様な情報を流して、撃って出てきたイラク軍を返り討ちにすることを目論んでいるのではないか』
「なるほど。都市に篭もってゲリラ戦に徹せられると困るから、なんとかしてその外に引っぱり出して、野戦に持ち込みたいと」
 しかし、フセイン大統領もそれほど浅はかではあるまい。世襲とかでなく、自力で一代であの地位にまで登り詰めた人物である。実際、国際社会に反戦、もしくは反米ムードが広がっているのは、その手腕とも言えると思う。
「ま、下手に軍が都市から出て集結すれば、空爆の的なのは誰の目にも明らかだしネ。集まったところに、クラスター爆弾やFAEの数発も落されれば、一気に壊滅させられかねないから」
 ただ、話ほどにないにしても、補給が滞るなどの問題はそれなりに起きてるんだろうと思う。長く伸びた補給路、補給拠点などは守れても、補給路の全ては守りきれまい。道すがらにRPG-7とかのロケットランチャーでも担いだゲリラ兵が潜伏して攻撃して来れば、また一台、また一台と補給車両を失うような事態にもなりかねない。

2003年03月28日02:44:44

スタンバイ

 空自のオフィシャルサイトに今年の(来年度の)航空祭のスケジュールが掲載された。
「まぁ、例年通り、って感じかな」
 去年の終盤から B.I. は六機編成に完全復活した訳だが、復活後に私が見に行った岐阜では天候不順で垂直系の課目が省かれた構成となり、完全な演技は見られなかった。完全な状態が見られる日が待ち遠しい。

「イラク情勢の都合とかで、なんか影響あったりしないのかなぁ・・・」
 どうなんだろう。不安材料である。

 で、イラク情勢の話も少し書いておくか。伸びきった兵站と、砂嵐などの悪天候で一時作戦進行が滞っているようだが。
「天候はひとまず収まったみたいだから、後は補給なり増援なりが追いつけばまた動き出すのかな。それとも、遠巻きに包囲して頑張って兵糧攻め?」
 チマチマとしたゲリラ戦の繰り返しのせめぎ合いになったりするんだろうか。

「段階としては、航空戦力の使い方が、近接航空支援に移ってきたネ」
 トマホーク(艦から撃ってるやつ)やALCM(戦略爆撃機から撃ってるやつ)のような戦略巡航ミサイルや、JDAMの様なGPS誘導型爆弾をつかった高高度爆撃を使って、味方地上部隊の接近に先立って予めその前方の戦力を削いでおく攻撃から、レーザー誘導爆弾や、マーベリックの様な赤外線誘導ミサイルを使って、より味方地上部隊に近い位置にいる敵を叩いて、直接的に味方の戦闘を支援する様な段階に移ってきているようである。
「その辺が専門分野になる攻撃ヘリのアパッチなんかが動いてるしネ。何機か墜ちてるけど」
 民兵に小銃(AK-47系のアサルトライフル)で墜とされたって映像はなんだ。これからアパッチを買おうって国の国民としては、安らかではない。
「ま、小銃で落されたと言うよりは、何らかのトラブルで不時着したってところなんだろうけど」
 どの道、戦場で不時着しなければいけないようなトラブルを起こすようでは困ると思うんだが。撃墜と大差ないだろう。下手に原型を留めて落ちてくれると、機密保持の為の機体の破壊工作を行う必要が出来て面倒だし。
「実際、あのアパッチも数日後にミサイル叩き込んで破壊したって話だったし。本来は、乗員が爆破してから退避するのが手順なんだろうけど、それを阻止したのが民兵のお手柄ってことだったのかな?」

 あと、あんまり映像には出てきていないが、A-10 サンダーボルト2なんかも出てきている。低空を低速で飛びながら近接航空支援を行う事に的を絞った攻撃機で、大きくて後退角がない直線的な翼を持つ。低空を飛行中に、下からの攻撃、対空砲火を食らった時への耐久性が強く意識されている。エンジンへのダメージを避ける為に高い位置に飛び出して取り付けられていたり、脚が壊れて降りなくなった状態での不時着を迫られた時に備えて収納状態でも少し車輪が顔を出した状態になる構造になっていたり。その他にも、強力な機銃掃射を加える為に胴体中央から30mmガトリング砲が顔を出しているなど、非常に個性的な機体である。
「位置は明かせないけどイラク国内で制圧した飛行場だ、っていう映像に、かなりの数の A-10 がすでに前進して来てる様子が映ってたよネ」
 それから砂嵐が始まって、作戦が滞った訳だが。さて、これからどうなるのやら。これからが出番となるんだろうか。

2003年03月26日23:53:44

信じる為に疑え

 バグダッド突入が迫り重要な局面を迎えつつあるが、マスメディアからの情報は滞りがち。
「CNN とか BBC とか、欧米系のメディアにソースが偏りがちだしネ」
 中東のアルジャジーラとか、欧州でも侵攻に反対したフランスの F2 とか、その辺も比較参考した上で状況を判断するべきなんだろうが・・・。

「先に未確認な状態で情報を流して、イメージを植えつけた方が勝ち、見たいな情報戦術が働いてるみたいだし、何が正しくて、何が正義なのか、判りにくい情勢」
 後で訂正されても、その訂正を聞かなかった人には、最初の誤ったイメージばかりが残るしな。例えば、開戦直後に報じられた、保有の禁止されていた弾道ミサイルのスカッドの使用は、誤報だった。南東部の都市や港を早期に制圧に成功したという報道も誤りが多く、制圧にはほど遠い抵抗が続いていたりしていた。つい先日挙がった化学兵器工場らしきものと言うのも、違った、という方向に向かいつつある。
「民衆が米英軍を歓迎していて、反体制派による蜂起が起こりつつある、なんて情報も怪しいしネ」
 実際に都市に入った欧米の記者が、民衆に批判的な声を浴びせられたという報道もあった。最近の、バスラという都市で蜂起が起きたという話も、実際に都市に記者の入ったアルジャジーラは否定している。

 ある程度、多角的に、長期的に、懐疑的に情報を見ていないと、真実は見えて来ない。
「ま、これは何も今のイラク攻撃に限った話じゃ無い訳だけどネ」

2003年03月24日23:17:07

継続

 イラク情勢以上に関心を受ける出来事が無いので、やっぱりその辺の話。
「事態が進展していくのに反して、報道から入って来る量は少なくなってきたなぁ」
 熱しやすく冷めやすいというか、なんというか。

 イラク側が、中東の放送局アルジャジーラを介して、米兵の捕虜の映像を流した事をアメリカが怒っているが。
「・・・投降してきたイラク兵の映像とかもよく見たと思うんだけど」
 イラク側の立場から考えたら、イラク兵が手を揚げて列をなして歩いてきたり、集団で座らされている映像とか、充分に屈辱的であり侮辱にあたる映像だと思うんだが。

 イギリスの攻撃機、トーネードが米軍のペトリの誤射で撃墜された、なんてマヌケな事件が起きているなぁ。
「可変後退翼をもった、1970年代後半から飛んでるやや古い攻撃機。速度に応じて角度が変わる可変翼を持ってるんだけど、その翼にミサイルや爆弾を装備する為の兵装ステーションも、速度に応じて角度が変わる様なちょっと複雑な方式になっていたり」
 可変後退翼機と言えば米海軍の F-14 が有名だとおもうが、F-14 は可変翼には兵装ステーションを設けていない。先代に該る F-111 はトーネード同様、設けていたと思う。
「設けてみたら、複雑な割にはそれほど利点なかって止めたのかな?」

「あと、バグダッド周辺でもトーネードがイラク軍によって撃墜された、なんて情報も一時流れたけど、どうなったんだろうネ」
 乗員がパラシュートでおりてきたとか言う目撃証言があって、軍や民衆が大騒ぎしながら捜索する映像が流れていたが・・・何だったんだろう。

 開戦直後、イラクが弾道ミサイルのスカッドを使った、という報道も流れたけど、これは徐々に、スカッドだ→ミサイルの種類は不明→スカッドでは無かったという話に代わって言ったな。地味に。
「誤報だった訳だネ」
 今日になって、大規模な化学兵器工場が発見された、なんて話もうっすらと流れ始めたが。
「でも、化学兵器って、農薬工場程度の設備で製造できるって言われるしネ。ま、殺す対象が虫か人かの違いってことかな? 虫の立場に立って見れば、殺虫剤って立派な大量殺戮兵器だと思うし。過去に化学兵器を製造、保有した事はある、しかし今はもう持っていない、というのがイラクの主張だからネ」
 昔はそこで化学兵器を作っていたが、今はもう作っていない、いま作っているのは農薬に過ぎず、平和的に利用している、と言われたら、さて、否定できるのか。

 人間の盾問題とか。
「ふと考えたら、そおそも人間の盾って表現は、どうなんだろ? 盾って、防御の為に使う道具に過ぎないと思うんだけど。攻撃が迫った時に、盾を構える事を躊躇するような物じゃないと思うし」
 まぁ・・・あれで米軍は止まらんだろう。前述の通り、ペトリで友軍を落してしまったり、隣国のイランやトルコ、シリアなどからも、誤爆を受けた、という苦情?は出てきている。かつてユーゴの紛争では、中国大使館を誤爆する様な事態を引き起こしても手を引かなかった。多少の障害というか、非難を受けた程度では米軍は攻撃の手を緩めまい。たとえ、盾に死傷者が出たとしても。

2003年03月22日23:38:58

お勉強の時間

 なーんか結局、イラク攻撃の話を書いてしまう。

 報道特集番組などで攻撃に至る経緯と言うか歴史が語られていたりするが、果して、どの程度の人がそれをみて、多少なりとも知識を持っているんだろうか。反戦運動と言ってデモなどやっている人のどの程度が、事態を把握しているんだろうか。私が理解している範囲での、現状に至るまでの話を書いてみる。

 ことの発端は、時のイランの政権、ハーレビー国王による王朝が1960年代から取った近代化と親米の政策ぐらいと捉えて良いのだろうか。と言うか、そもそもアメリカが後押しして樹立させた政権と言うか。原油資源による富を使ってアメリカとの距離を狭め、近代化というか文化の欧米化を進めた。本来はイスラム教が厚く信仰されていた国であり、定時の礼拝だとか、女性は肌を見せてはいけないとか、原則として男女が同じ場所にいては行けないとか、多くの戒律が守られていた。しかし、欧米化の流れに押されて、それらが揺るぎ始める。さらに、急激な社会体制の変革は、激しいインフレや貧富の差の拡大を産み、貧の側に追いやられた人達の間に強い不満が蓄積していった。
 その、イスラムの戒律の揺らぎと、貧者の不満とが結び合って、1979年、イスラム革命が勃発する。ハーレビー王朝は崩壊し、国王はアメリカに亡命。イスラムの戒律に基づく統治を行う国家へと生まれ変わった。

 翌、1980年。この混乱に乗じるようにして、元々、遥かな過去の歴史の彼方から対立関係にあったイラク(国の対立と言うよりは、民族の対立)がイランに侵攻し、イラン・イラク戦争勃発。しかし、革命によって政権が転覆したとはいえ、元は親米国。前政権時代にアメリカから入手した技術なり装備もあるし、政権転覆と言っても、直接的にアメリカに矢を引いた訳でもないので、まだアメリカを敵に回した訳でも無い。そんなこんなで、イラクは返り討ちに遭い劣勢に追いやられる。
 ここで危機感を受けたのは、周辺のアラブ諸国や、欧米諸国。イランが勝つ、即ちイスラム政権が勝ち、力を持つ事を恐れた。第二、第三のイスラム革命が勃発する事を恐れた。そうして、そろって諸国はイラク支援に回る。アメリカもしかり、そして後に侵攻を受ける事になるクェートもしかり。ソビエトも例に漏れないし、欧州諸国もそう。揃ってイラク支援。
 1988年、そうして追い詰められたイランが降伏する形で終戦を迎え、一応はイラクの勝利となった。しかし、イラクも具体的な戦果を上げたとはいい難く、結局後に残ったのは諸国が注ぎ込んだ強大な軍事力ばかり。

 1990年、そんなイラクが、その軍事力を背景に、長く続いた戦争による経済の疲弊の回復を計る為に、原油資源による膨大な富を持つクェートに侵攻したのが湾岸戦争。
 金はあっても小国のクェート、瞬時に陥落。周辺のアラブ諸国にしても、イラクを撃退するだけの軍事力は無いし、特別にクェートを助けてやる義理も無い。及び腰な撤退勧告を送るに留まる。イラクの目論見としては、他のアラブ諸国の力では自分を押さえ込めないし、国際社会と言うか、実際には欧米諸国の支援を受けるにも、その最たるアメリカはアラブ諸国の敵であるイスラエルと強く結びつく国。よって、アラブ諸国にとってアメリカは敵であり、助けを求める訳にも行かないだろうと。
 しかし、苦渋の選択ながら結果的に国際社会の支援を受けるに至って、連合国軍が編成され本格的に戦争へと発展する。イラクは起死回生の策として、イスラエルに弾道ミサイルを叩き込んで挑発し、イスラエルを戦場に引っ張りだし、アラブ vs イスラエルの構図を作って連合国からアラブ諸国を切り離そうとしたが、イスラエルは挑発に乗らず、そのまま連合国軍の攻撃を受け敗戦に至る。

 しかし、クェートの開放に留まり、イラクの政権は生き残った。だが、この機に乗じて、国内の反体制勢力によるフセイン政権打倒の機運が生まれる。当初は、アメリカもこれを後押しする様な姿勢を見せた。いざ決起、反体制側の有利に事態が進み始めたのだが・・・期待したアメリカは動かなかった。反体制勢力の中心はイランと近い関係にある部族であり、その勢力が勝つことによって親イラン政権が生まれる事をアメリカは嫌った。結果、フセインは軍事力を以て反乱の制圧に成功、体制は保たれ現在に至る。

 結局、アメリカはイランとそのイスラム革命の拡大を押さえ込むのにイラクを利用してきた経緯があり、現状のフセイン政権の存在はその『ツケ』に他ならないと言っても、過言ではないのでは無かろうか。

 現状の攻撃は、そのツケを『支払って』いるのか。『踏み倒して』いるのか。

 ・・・しかし、アメリカが勝つとして、戦後の政権はどうするつもりだか。民族の割合から考えると、結局は湾岸戦争後の反乱に同じく、イラン寄りの政権になる。北のクルド、現在政権を持つ中央のスンニ、そしてイランと信条を同じとする南のシーア。割合としては本来はシーア派が多数派なのだが、スンニ派が力で支配している。クルドはイラクではスンニ派よより更に少数派であるし、そもそも、イラン、イラク、シリア、トルコなどにまたがって分布する民族であり、それぞれの国の政権との関係はそれぞれあまり良くないようである。
 今のスンニ派にそのまま政権を継がせるとは思えない。クルドを独立させてしまうのは周辺諸国に独立の機運が飛び火し更なる混乱の火種となりかねない。シーア派に主導権を渡さざると得ないと思うんだが・・・それだったら、湾岸戦争の後に支援に回って言えば、もっと早く、もっと平和的、民主的に事は住んでいたのに、という話になる。

2003年03月21日23:24:52

あんまりこんな話ばかり書いてもなぁと思いつつ

 イラク攻撃。イラク侵攻と呼んでも良いのかも知れない。世間では結構反戦のデモとか起きているようだが、専らアメリカを対象としている感じの運動が報道の範囲では目につく。
「でもなんか、デモ隊が暴徒化して警官隊と衝突してる映像とかもあったけど」
 反戦デモ隊が警官隊と戦闘状態?になってどうするんだか。本末転倒。反戦と言うより、イラク応援を目的としたデモなら、話も別だろうか。

 イラクが取っているというか、取りつつある戦術として『焦土戦術』という言葉が使われているが。
「インフラを破壊しながら後退する戦術のことだよ。食料や弾薬などの物資、それらを運ぶ輸送手段、司令所などとして使える建物とか、そういう物を破壊して、自分の領土を焦土と化しながら後退するの」
 そうなると、侵攻する側は、それらを全て自前で確保しながら進軍せねばならない。そう言う物資を補給する為の手段や、補給の行為そのものなどを広範に指して『兵站(へいたん)』と呼ぶのだが、相手に焦土戦術を使われると、その兵站の規模を大きくする必要を迫られ、維持が困難になる。
「で、兵站の維持に疲弊してきたころを狙って、反撃に出て敵を撃退するってのが、焦土作戦なわけ」

 元々は中世から近世にかけて確立した戦術だが、現代でも無視は出来ない戦術である。兵站なくして作戦は続行できない。
「輸送機を降ろせる飛行場や、輸送船を付けられる港湾の制圧とかが重要になる訳だネ」

2003年03月21日04:11:09

遺憾ですが

「イラク攻撃始まったネ」
 取り敢えずは、イラク頑張れ、と言わねばなるまい。
「えー、イラクに頑張れってのはちょっと不味いんでない?」
 今回は、アメリカの傲慢さの方が目立つ紛争だと思う。イラクにも汚点はあったろうが、馬脚を現さない様、非常に慎重に、巧妙にやっていたのに対して、アメリカのやり口は露骨だ。
「まー、渋々でも、査察に応じてたしネ、イラク」
 いまではイラクに査察をと言うのは既定事実と化しているが、そもそも思い起こしてみれば、イラクがなぜ査察を受けねばならなくなったのかと言うと、これまたアメリカの意図と言えば、意図だったと思うし。
「そういや、 9.11 米国同時多発テロで拳を振り上げたはいいけど、当初の目的だったアルカイダは結局追い詰められなくて、代わりに振り降ろす先を探した結果がイラクだった、って感じだったよネ」

 自衛権と言うか、降りかかる火の粉を振り払う権利は、イラクにもあるだろう。アメリカが行け行けの姿勢で攻めて来る以上、イラクも受けて立つしかあるまい。そして、そんな状況を作ったアメリカに不快感を示す、間違っていると言う以上は、その敵のイラクに対して一定の声援を送らざるを得まい。イラクが屈してしまえば、アメリカが勝つと言うか、アメリカの道理が通ってしまうのだから。

「じゃあ、そんなアメリカに同調する今の日本政府に言う事は?」
 そりゃあ、仕方ないよ、としか言えまい。下手にアメリカの機嫌を損ねればどうなるかと言う事は、いま正にイラクが実証してくれている。国連も守ってくれない。
「まー、攻撃を受ける事態迄はよほどのことがなけりゃあ至らないだろうけど、北朝鮮問題とかもあるしネ」

 ところで、アメリカ曰く、イラクがまたスカッドを使ったと言っているが。
「使ってたらというか、持っていたら、違反は違反なんだけど。先制攻撃を受けた後の反撃に使ったとしても」
 ただそれに対して、NHK のニュース見てたら、スカッドの着弾点だと言って流された映像に対して軍事評論家の江畑さん曰く、スカッドの弾頭重量からすると破壊が小さ過ぎる、という話だったが。

「ペトリっていうか、パトリオットで迎撃したっていうけど、また失敗もしてたって言ってたネ」
 湾岸戦闘当時よりはペトリも性能向上してるはずだと思うんだが。それでもやはり駄目なもんかね。当時は湾岸戦争当時のは、PAC-2(第三世代型?)か、それをもうちょっと改造した、ぐらいのを使ってたんじゃなかったかな。今は、もう PAC-3(第四世代型?)へ移行されていてもいい時期だと思うんだが、どうだったんだろう。
「今の自衛隊が持っているのは、確か PAC-2 か、それ以前。PAC-3 の調達はまだ。ノドンが降ってきたらと思うと、先が思いやられる話だネ」

2003年03月19日21:27:55

忘れ物

 今日、腕時計をするのを忘れて出かけてしまった。
「ま、別に作者さんの普段の行動範囲の回りには時計ぐらいあちこちにあるから、別に不自由はしないんでない?」
 まぁ、それもそうなんだがな。しかし、いつもしているものをいていないと、それなりの違和感はある。

 まず、腕が軽い。だいたい 90g 程度の腕時計をしている。機械式(腕の動きで中の重りが回り、その動きでゼンマイを巻いて動く時計)なので重くなりがちだし、ベルトも金属ベルトだ。
「じゃあ、腕が楽になるんじゃない?」
 それがなぁ、楽になると言うより違和感の方が大きい。身体のバランスが狂うと言うか。あるはずの重みが無いと、なんだか気持ち悪い。
「アニメやマンガで、普段は重りを身につけておいて身体を鍛え、重りを外せば本領発揮!なんて話がでてくるけど。そうは行かないのかな?」
 私の場合、違和感と、それに伴う肩凝りが起きるばかりだった。しかし、家に帰ってから外していたからって、そんなに違和感ある訳ではないんだが・・・不思議なものである。

 あとは。つい、時間を見るつもりで腕を見てしまうのがマヌケだ。
「腕が軽いって違和感を感じてる割には、時計があると思って腕を見ちゃう?」
 そうなんだよな。無い違和感を感じているのに、有ると思ってしまう。変な話である。

 しかし、私って結構腕時計頻繁に見てるんだなと思わされた一日でもある。日付と曜日の表示されるタイプの時計だが、時間を見たり、日付を確認したり、曜日を確認したりと、結構見てると言うか、依存してる。
「時計頼りで日付や曜日を覚えていない?」
 まぁ、そんな感じだ。最近では、携帯電話の時計があるからそれでいいとして腕時計を使わない人が増えているというが、私は携帯電話を持っていなし、仮に持っても腕時計は手放せそうに無い。
「携帯電話は、ポケットとかから出さないと見られないしネ。腕時計はちょっと袖を上げればそれで見えるけど」
 それに私は機械式が愛用だという問題もあるが。機械式は、秒針の動きが細かい。一秒間に針が何度も動く。普及価格の物でも六回程度動くし、上等な物は八回以上動く。それに見られてしまうと、一秒一回のクォーツ時計は、物足りないというか、もどかしい。秒数が表示されない様な時計など、もっての外である。

2003年03月19日02:22:40

approaching "open fire"

 イラク攻撃間近。間近さを示す事例としては、数日前に NHK-BS1 で海外のニュース番組を見ていたら、現地に派遣された部隊に対して、対生物化学兵器用の防護服の梱包を開封する指示が出されたという話をしていた。汚染物質を吸収する為に使われている活性炭などが、時間の問題で劣化して性能を失ってしまうので、開封してしまった以上はサッサと使わねばならないと。

 しかしまぁ・・・争いごとには『相手』ってものがある以上、相手にやる気満々で来られたら、それに応えるしかない。今回は、やる気満々なのはアメリカの側だとしか言えないだろう。今のイラクに、武力攻撃が必要なほどの危険度や落ち度があるのかと言うと、疑問だと思う。
 危険と言う意味では、北朝鮮とかの方が問題でないか? どこまでが真実で、どこまでが脅しか判らないが、かの国は中距離弾道ミサイル保有(射程5000Km程度までのものを指す)の疑惑がある。テポドンのこと。短距離弾道ミサイル(同様に1000Km程度)は確実に持っているし。ノドン。対するイラクはと言うと、湾岸戦争以前でも持っていたのは短距離弾道ミサイル止まり。それらは既に廃棄されて、先日の査察で発見された条約違反の射程をもったミサイルって言うのも、150Kmを少し越えた越えないで揉めたレベルの話である。しかもそれもかなりの数が発見後に廃棄された。

 起こしている問題として、クルド人問題があるが。しかし、民族への弾圧と言う意味では、イスラエルのパレスチナ人に対する攻撃もかなりの物だろう。戦車で押し入ったり、武装ヘリコプターや戦闘攻撃機まで繰り出して攻撃してる。化学兵器を使ったイラクと比べればましだと言う見かたも出来るだろうが、まし、という言葉で片付けて良い問題なのやら。また、国内事情を見ても、少なくとも都市部に住んでいる国民は、普通の暮らしをしている用に見える映像が流れて来る。しかし、北朝鮮なんかは、国土中のどこにも普通に暮らしている国民がいる面影が薄い。
 核保有なんかに対しては、北朝鮮の方が危険性が言われている。また、イスラエルに関しては、疑惑と言うよりむしろ、暗黙の了解的な核保有国と言われたりするぐらいである。

 なんなかんだ書いてみたが、最終的に言えるとは、日本にとっては所詮は対岸の火事と言う事だろうか。原油が、経済的影響がといれるだろうが、ミサイルが飛んで来たり爆弾が降ってきたりしないと言う意味では、何だかんだ言って対岸の火事の域を出ない。テロの危機がと言ってみても、テロの対象になりうる様な場所と関わり合いのある国民の割合は知れているだろう。イスラエルじゃああるまいに、その辺のごく普通のバスやレストランで自爆テロが起きる様な自体は想定し難い。
 そんなポジションを考えれば、イラク攻撃そのものにどうすると言うよりも、アメリカの顔色をうかがう事の方が重要と言うのは、如何ともし難い現状と言うものであろう。いつまでもいいなりが良いのかとそうとは言わないが、いまが反旗を翻すに適した時期とも思えない。もっと世間が平穏なうちにコツコツと抵抗を示していれば良かったんだろうが、こうも緊張が高まってきた時期に動くのが適切とは思い難い。

2003年03月16日21:53:12

終了

 空自の中等練習機 T-4 が予定の調達数を達成して、生産を終了したと言う記事が新聞の片隅に載っていた。
「ふーん」
 まぁ、ふーん、という以上になんともいい難い話題だが、何となく。兵器と言うか、まぁ、高価な買い物は、予算や生産能力の都合から、何機導入するかというのが決まってから、実際に全数がそろうまでにはそれなりに時間が掛かる。最終的に導入するのは何機で、一年に何機調達して、何年かける、と。
「いつから何年かけて何機調達する機だったんだろー、と思ったけど、詳しい数字はちょっと判らず」
 大雑把には、1980年代の末から調達開始、200機少々調達した様だ。

「T-4 は、ぱっとみて判る種類は三種類飛んでるよ」
 現時点でもっとも一般的なのが、全体的にはグレーで、外周に一部オレンジのラインが入ったタイプ。しかし、このカラーリングは練習機としては地味、視認性が低い(見えにくい)ということで、最近は、全体的には白にして、一見ブルーインパルスもどきみたいな塗り分けで赤を入れたものへと移り変わっている。
「実戦に使うのを前提にした航空機は、敵に見つかっちゃあいけないから地味な色にするけど、練習機は目立つ色にしてないと、安全上の問題になりかねないからネ」
 で、第三が、背面が白地に青、腹面が青地に白になったブルーインパルス専用機と。

「ま、たぶん、十年以上も生産してるんだから、ぱっと見て判らない様なところで細かい変更が加わってるんだろうけどネ」
 でもって、IRAN(定期的に行われる徹底的な分解整備)の際に、旧型を新型相応に改修したりするのが一般的な運用法だと思う。
「塗装も順次、白+赤に塗り替えていったりするのかな?」

2003年03月16日01:34:19

続・もじら

 先日の、Mozilla 日本語化用のファイルを公開しているサイト。もじら組の関連リンクから辿って行けるようであり、別に非公開な訳でも内容なので、紹介してみる。 まっちゃんの Mozilla 用 JLP
「JLP ってのは、"Japanese Language Pack" の略。Mozilla は、Language Pack ってのを切り換える事で、対応する言語を切り換えれれるように作られてるの」
 たまには日本語化された状態でも使ってみないと、英語力の低い人間には、新機能の意味が理解できなかったりする訳で。有り難いパックである。

 ところで、そのサイトの 【Memo - Mozilla】の項を見ると『レンダリングの高速化』という項がある。
「Mozilla って、あまり頻繁に画面が書き換えられるのを防ぐ目的で、画面の描画を結構長く待つ様な設定になってるんだって」
 画像やテーブルなどのブロックレベルエレメントを多用しているページを開いた場合など、ページをロードしていく過程でレイアウトを修正し直す必要が多発する。その度に画面が再描画されると煩わしいだろう、という意図での待ち時間だったそうだが。だが、通信回線の高速化などに伴って、そんなに待たなくてもすぐにレイアウトを確定させるのに充分なデータをロードできる様になってしまったので、無駄な待ち時間になりつつある、って話のようで。
「それを、短縮させる指定が出来るんだって」
 試してみたが、これはかなり体感速度が変わる。Mozilla 5 系のブラウザを使っておられるかたは、試してみて欲しいチューニングだと思う。

2003年03月15日01:47:10

もじら

 Mozilla 1.3 正式版がリリースされた。
「1.3βは結構不安定だったけど、さすがに正式版ではマシになったかな?」

 1.3 の目玉機能は、ジャンクメール排除機能であろう。俗に言うスパム。頼んだ覚えも無い広告メールが届く奴。
「どういう風に判別してハネてるのかいまいち判らないけど、使ってるうちに何となく良さが見えてきたネ」
 1.3βのころから使い始めたんだが。最初はその機能を有効にしても、イマイチ期待した動作をせず、まだ未完成なのかな・・・なんて思っていた。しかし、取り敢えず使い続けておくか、と、これはジャンクメールだと言う奴に手動でジャンクメールを示すマーキングを付け、手動でジャンクメール用のフォルダに移動させていたら、なんだかいつの間にか期待通りの動作をし始めた。これはいい。
「学習機能があるのかな?」

 1.2 のころからあった、広告バナー用のポップアップウィンドウ阻止機能も、味をしめて来ると便利な機能である。
「実際に開いたポップアップウィンドウの中で右クリックすると、このサイトのポップアップを阻止する、見たいな項目が出てくるから、それをクリックすれば OK。阻止を実行したって時には、それを示す音と表示が出るから、ポップアップを阻止すると不都合が起きる様に仕組まれたサイトに突き当たった時でも、悩まずに済むんじゃないかな?」

 いつの間についたんだか知らないが、リンクの先読み機能なんかもついてる。タブブラウズ機能も捨てられない。いいブラウザに仕上がってきていると思うんだが・・・。
「なかなか、はやらないよネ」
 正式な日本語版が無いあたりは、とっつきが悪いとも思うが。しかし、一応暫定的な日本語化用のファイルを作って配布して下さっているかたもいる様だ。ただ、日本の Mozilla 関連サイトの代表と見て良いであろうもじら組なんかから表立ってリンクが張られていない辺り、勝手にリンクを張っていい物なのか、判断が付かないが・・・。
「ま、もじら組の BBS とか見てると、突き当たったりするみたいだけど」

2003年03月14日01:35:50

なぜか昔話に発展

 メジロ、餌の補充を止めたらもう来なくなったようだ。
「うーん、現金な連中」
 まぁ、そんなもんだろう。

 先日紹介した、ANUBIS Z.O.E の、荒野乱戦でのハルバード活用。より上手く使いこなして、味方機全機生存を安定して達成できるようになること(条件は取り敢えず通常のジェフティ+難易度EASY)を目指して頑張ってたりする。
「ハルバードばっかり振り回してても、やっぱり駄目かな?」
 やはり、ある程度以上まで敵味方が入り乱れる状況に陥ってしまうと、味方機誤射が増え過ぎて使いづらい。下手すると、敵機より味方機の側に当たる時間の方が長いと言う事態に。
「通常の近接やダッシュレーザー、ホーミングミサイルやファランクス辺りとの連携も考えなきゃ、華麗な立ち回りは出来ないみたいだネ」
 近寄って来る前に、滅多打ちにしてしまうのには非常に有効なんだがなー。特に、パーティを組んで集団でやって来た一団に向かって撃ちまくるのはえげつない効果。

 あれ、難しいのは、味方機をいかにバランスよく前進させるかだと思う。あまり一部の敵機ばかり掃討してしまうと、そこを通って一部の味方機が先走ってしまい、後になって新手の敵に包囲されて潰される。
「それに、前線まで進んだ味方と、後方で足止めされてる味方との距離が開き過ぎると、救難に往復する手間が増えるし」

 ところで、味方が一機でも撃破されたら失敗、のつもりでプレイしていたら、味方が撃破された時に、ついついこんな言葉が頭をよぎった。
『アトルシャンの戦略ミス』
「また古風なネタを。(^-^; 昔々の PRG 、エメラルドドラゴンの敗北条件」
 主人公のアトルシャン以外プレイヤーは操作出来ず、パーティーを組んでる他のメンバーは勝手に動く戦闘システム。しかし、そのメンバーが一人でも死んでしまうと『アトルシャンの戦略ミス』というメッセージと共にゲームオーバーになる。理不尽だ。しかも味方の動きはお世辞にも賢くない。でもアトルシャンの戦略ミス。・・・その理不尽さが面白かったりもするのだが。
「回復担当の筈なのに、最強攻撃魔法を覚えるとそればかり連打するヒロインのタムリン。戦闘力は高いけど猪突猛進に突っ込み過ぎて包囲され袋叩きになる騎士のハスラム。遠距離攻撃が出来るけど、あまりにも撃たれ弱く敵の遠距離攻撃であっさり死んでくれる弓使いのサオシュヤント」
 比較的まっとうに動いてくれるのは神官のファルナだけだったんじゃ無かろうか。武器戦闘と回復をそれなりにこなしてくれるし、遠距離攻撃が出来て猪突猛進しないし、敵の飛び道具でアッサリ死ぬほど撃たれ弱くもない。

 そんなことを考え始めると。あの、突進し過ぎて潰れかけてる味方機はハスラムか!と。そして、その救援を後回しにしてハルバードを振り回している私は・・・タムリンか。
「レイヴァース(最強攻撃魔法)撃ちまくり」
 ううむ。でもって、健気にフォローに回っているレオはファルナか。
「レオがファルナなら、あのビックバイパーが撃ってるのは粒子カッター(ファルナ用最強飛び道具)?」

 なんだか、話がどんどん妙な方向に。
「ついて来れた人、どれだけいるんだろ」
 最後に救いは、サオシュヤントみたいな奴がいなかったことであろう。移植を繰り返す度にマシなバランスに調整されていったようだが、もっも極端だったと思う初期の PC-88 版で遊んでいた友人が、あまりにもすぐ死ぬサオシュヤントを愚痴って居たのに対して『サオシュヤントみたいな奴を仲間に加えたこと自体がアトルシャンの戦略ミスだったんだよ』なーんて言っていたのを思い出す。ちなみに私がやったのは FM-TOWNS版。PC-88 版よりは無難になっていたんだろうか。

「あ、そういや、主人公のアトルシャンに該るのがいない」
 あらら。

2003年03月13日00:50:04

相性問題

 今月始めに起きた、航空管制トラブルによる空のダイヤの大幅な乱れだが。今になって、ある程度経緯が報道されたな。
「あんまり、目立った報道されてないけどネ」
 日経新聞の『航空管制部システム障害、NECが不具合報告せず』が比較系詳しい内容だっただろうか。記事のURLを控える前に流れてしまい、直接リンクは張れないが。記事検索で『航空管制』などと検索してやれば出てくるだろう。
「去年の九月に更新した部分のプログラムにそもそもの欠陥があったけど、当時運用していたその他のプログラムとの組み合わせでは、その欠陥が問題に至ることは無かったので放置。それが、今月始めにまた他の部分のプログラムを更新した結果、プログラムの組合せが代わり、その欠陥が問題に至り得る状況に。そこへ更に従来から使っていた第三のプログラムが走り出したタイミングでダウン、と。・・・うーん、要約したつもりが余計にややこしくなっちゃったかな」

 大規模なコンピュータシステムでは、部分部分で独立して単体で行うテストをパスした上で、全体で組み合わせて動かすテストに至り、完成に至るのが普通だと思う。結果として全体で動いてるからいいやと、単体の不都合を放置したツケということだな。

2003年03月11日22:20:52

パートタイマー

 ウチの親父が今年に入ってから捕まえて飼っていたメジロを、そろそろ頃合いか、と放したそうなんだが。
「名残惜しいけど、ま、仕方ないネ。また来年のお楽しみかな」
 しかし今年のメジロは妙に人に慣れたメジロで。放すというか、鳥籠の出入り口を開けた状態で外に置いておいたそうだが、なかなか出ていかなかったという。というか、出たと思ったら戻ってきたり。
「ずいぶん飼い馴らされたもんだネ」

 最終的に三羽捕まえてた。先に短い間隔で二羽、少し遅れてもう一羽と捕まえてたんだが、そのせいか、先の二羽と後の一羽は何だか仲が悪かったらしい。という訳で、その一羽と思われるメジロは追い出される感じで、最初にいなくなったそうだ。
「鳥の社会も大変なんだネ」
 ・・・どうなんだか。で、朝に明けて、日も暮れて来る頃になってやっと三羽ともいなくなったそうだ。
「じゃ、こんどこそお別けかな」
 と思ってたら、次の日、二羽が帰って来てまた自分で籠の仲に戻ったと言う。
「な、なんだかなぁ・・・」
 ま、毎日新鮮な餌の補充と籠の掃除をして、水浴びなんかもさせる様な感じでちゃんと世話してたからなぁ、親父。それだけ居心地が良かったんだろうか。

 籠を開けて二日目も、夕方になると去って行ったが、三日目、また昼間になると戻ってきたと言う。
「なんだか、通勤してるみたい」
 確かに。さて、この先、いつまで戻って来るのやら。三日目で既に、二日目よりは居座った時間は短かったようだが。

2003年03月11日00:15:53

一刀両断

 掲示板の方で、書いた話だが。ANUBIS Z.O.E をプレイした皆様へ。荒野乱戦でハルバードを使ってみた事はあるだろうか。
「元々、爽快感の高いゲームだけど、また他とは違った物凄い爽快感が味わえるから、ANUBIS 良かったよと思っている人は、是非試してみてネ」
 基本形としては、着地状態で左レバーを左右に振って水平に振り回す。最初は取り敢えず、ロックオンを解除して適当に戦場の真っ只中まで前進し、狙いとか深く考えないで振り回してみて欲しい。それで充分、爽快感の質を知る事が出来るだろう。
「しばらく使って慣れて来れば、ある程度狙いをつけて撃てる様になると思うけど」

 まぁ、文字だけではなんなので片鱗をキャプチャーしてみると、こんな感じになる。

 なんて言うか、ヒーローのやることと言うより、悪役がやりそうな攻撃だなーと思う。
「ある程度、味方を巻き込むのも避けられないしネ」
 まぁ、他の手段で攻撃しても多かれ少なかれ味方を巻き込むのがあの戦闘だと思うが。

 しかし、アニメ版 Z.O.E シリーズで OF が LEV の編隊を瞬殺するシーンなんかを彷彿とさせる攻撃である。
「ゲームとしては、今までに無かった感触なんじゃないかな?」

2003年03月09日00:36:49

日本では話題にならないけど

 書こう書こうと思っているうちに少し日が経ってしまったが。アメリカスカップ、挑戦側のスイスのチーム『アリンギ』が、防衛側のチーム・ニュージーランドを破り、カップを獲得したそうで。
「かなり、呆気なく負けたみたいだよネ、TNZ。艇の故障が相次いだりもしてたし。前々大会のカップ奪取、前大会のカップ防衛と死角無し、って感じだったと思うになんでそんなに崩れたんだろ?」
 そう思って調べてみると・・・アリンギって、前大会までの TNZ のスキッパー(艇長。もっと平たく言うと船長)だったラッセル・クーツ氏を筆頭に、主要メンバーをヘッドハントして作ったチームだったそうで。
「なるほど。ってことは、カップは国を離れたけど、スキッパーは離れなかった、ってことなんだ」

「ところで、次の大会って、どこでやるんだろ? スイス、海ないのに」
 トレーニングとかは、スイス国内の湖とかでもやってたみたいだが、さすがにアメリカスカップを湖で、ってのは無いだろう。地中海あたりでやるんだろうなぁ。
「次こそは、日本もエントリーしないかなぁ・・・」
 無理だろうなぁ・・・。金かかるし。少なくとも十億近く、勝てるチームを目指すなら数十億〜百億円を越す覚悟で資金調達しないと駄目だし。
「そう言う事に金を掛けられるぐらいの雰囲気が出来てきたら、日本も景気回復達成、という事になるんだろうネ」

2003年03月06日22:41:03

日本の文化

 声優の井上搖さんがお亡くなりになったそうだ。
「ファーストガンダムのセイラさんで有名・・・って、なんかそうも古い作品を代表作と呼んでしまうのもどうなのかな、と思っちゃうけど・・・うーん」
 しかし、最近の作品(ガンダム懐古モノは別として)でこれと言った声を聞いた覚えがない。もともと、大してアニメ見てないせいでもあるけど。
「数年前には、NHK-BS1 の、海外の放送局の報道特集番組を紹介する番組『ワールドリポート』でナレーターとかやってたのを聞いてた覚えがあるぐらいかなぁ・・・」

 取り敢えず、合掌。

 アニメ関係の話で、もう一点。ルパンをハリウッド映画として実写版化するそうで。
「う、うーん、ど、どうなんだろう・・・」
 アニメのルパンにしても、ルパンの C.V. 山田康雄さんが亡くなって久しく、コアなファンの間では後継の栗田貫一さんへの根強い反感が残っている様な状態で、んなことまでやってどうするか、って気がするが・・・。
「まぁ、閉塞感を破るって意味では。どう出るのかな、って感じもするけど」
 いい加減、幕を降ろしてもいいだろうに、とも思うが。『もっと見たかったなぁ』と言われながら幕を降ろすぐらいが、作品として美しいと思うんだがなぁ。

「ところで、配役どうなるんだろうネ? それなりの有名どころを使う気だ、という以外は未定みたいだけど」
 しかしルパンのメインキャストって、ちょっと考えてみたら、ルパン以外日本人と言う事になるんじゃないのか? 私ゃ別段にルパン詳しい訳じゃないのでよく判らんが。
「五右ェ門と銭形のとっつぁんは生粋の日本人以外とは考えられないよネ。次元や不二子ちゃんは、名前は日本風でも、本当に日本人なの?って言われると、どうなんだろう、って気もしないじゃないけど」
 さらに、日本語吹き替えがされるとしたら、どうなるんだ? アニメと同じ声優さん使うのか?
「うーん、でもルパンやとっつぁんの言い回しなんかは、実写の人間には合わない様な・・・」
 まぁ、それなりに合わせた発声をすると言う手もあるだろうが、それをすると同じ声優さんを登用する意味があるのか?という話に。

2003年03月05日00:21:47

ニア故意

 北朝鮮の戦闘機が、日本海上空のどこの国の領空でもない空域で、米軍の偵察機 RC-135 に挑発的な接近をおこなったと言う話だが。
「危なっかしいネ。最短で 15m ぐらいまで近寄ったって話だし」
 近接した編隊を組む事もあるであろう軍用機の乗員が言うのだから、あながち誇張された距離でも無いのでは無かろうか。空では、恐怖心からか、他の航空機は実際より近く見えてしまうというが。

 今回は、上がってきたのは MiG-29 と MiG-23 と言う事で、先日の韓国の領空を侵犯した MiG-19 と比べれば、至って普通の機体である。
「 MiG-29 は、電子機器こそ旧式なものの機体その物は第一線。他にも燃料搭載量がやや少ないとか、初期型はエンジンの信頼性に難があったり排気が黒っぽくて目立ってしまうとか、そんな問題もあったけど、その辺手直しすれば、F-16 あたりと十二分に張り合える世代の機体と考えていいんじゃないかな」
 エンジンは順次改良型に移行したんだったと思う。電子機器の改良型としては、MiG-29 Sniper が少数だが生産されている。燃料搭載量の増加なども行った機体として MiG-33 なども試作はされた筈だが、Su-27 シリーズにロシアの関心が偏った結果、あまり抜本的な改良は行われないままになっている。
「それでも何だかんだ言って、西側の機体と比べたら遥かに安い Su-27 にも手が届かない様な国向けって感じで、結構な数は生産されてるんだけどネ」

 MiG-23 は旧式機には違いないが、そんなに古いとも言えない。西側で言うと、アメリカのF-4、ヨーロッパのトーネード、フランスのミラージュ2000 ぐらいと競合する世代になるんだろうか。
「ま、現存するその辺の世代の西側機は、色々と改良や改造が加えられて近代化が図られてるけどネ。MiG-23 にもそういう近代化改修がされてるかって言うと怪しい気がするけど」

 さて、15m まで接近と言うのが、両機のどことどこの距離を計って 15m なのかは判らないが、おなじみ? aerodancing4 でなんとなくそれらしい距離まで接近してスクリーンショットを取ってみた。
「偵察機型の RC-135 の代用として、空中給油機の KC-135。ベースは同じ C-135 輸送機だから、大きさ的には大差ないはず。近寄っていくのは、MiG-29 」
 KC135 は、全幅全長ともに 45m ぐらい。MiG-29 は、全幅 11m、全長 17m ぐらいの機体である。それを踏まえると、15m よりはまだもう少し離れているだろう程度の位置関係だが、それでもかなり近いなー、と感じる距離である。少しばかり操作を誤れば、すぐにも空中衝突に至りそうな距離だ。

2003年03月03日23:18:18

二人三脚

 なんか書き忘れてたなと思っていたら、航空管制プログラムを新型に入れ換えたところ、不都合が起き空のダイヤが大きく乱れた事故の話。
「まぁ、ああいう感じのトラブルに突っ込んじゃったら、ホットスタンバイとかしていても無意味だネ」
 高い信頼性とリアルタイム性を問われるコンピュータシステムには、細かい部分である程度違いのあるいくつか種類があったと思うが、大筋では、二台以上のコンピュータで同時に同じ処理を行い、相互に監視し合って、一台に異常が発生しても他方が処理を継続できる様なシステムが導入される。

「ちなみにそれほどの重要性がないシステムの場合は、複数のコンピュータで普段は複数の処理を分担してこなすようにしておいて、一台に異常が発生したら残ったコンピュータに処理の再分配して処理を継続する、って感じにしていると思うよ」
 その場合は、処理を行うコンピュータの数が減るわけだから、異常発生後は異常発生以前より性能が低下すると共に、異常が発生したコンピュータで途中まで処理していたデータが一部破棄されてしまったり、生き残ったコンピュータに処理を引き継ぐ手続きに多少時間がかかったりと、それなりのペナルティを伴う。
「でも、二台で常に同じ処理をしていたら二台使って一台分の仕事しか出来ないのに、普段は二台で別々の処理をさせていたら、普段は二台分の仕事が出来るよネ。その辺の、効率と信頼性の優先度に応じてコンピュータシステムってのは設計されるわけ」

「でも二台で同じ処理させるってのは、基本的にハードウェアの物理的な故障を前提にした対策なんだよネ」
 ソフトウェアに論理的なバグ、異常があった場合には、あまり効果が期待できない。同じ処理を同時にさせている以上、同じバク、同じ異常が同時に発生する事になる。
「感覚としては、ハードディスクのミラーリング(RAID 1)みたいなもんだネ」
 間違ってファイル消してしまったようなトラブルには、ミラーリングって何の訳にも立たない。それと似ている、

「今回は何か、決まった時間に処理が始まる、データの集計用のプログラムとの相性が悪くて落ちたみたいだネ」
 通常の仕事、今回で言うなら航空管制を行うプログラムがあって、それとは別に『で、結局、どんな仕事をどれだけやったのか?』と言う事を確認、集計するプログラムが動いていたってことだな。で、その集計が始まった途端に本来の航空管制プログラムが止まってしまったと。

 まぁ、これに関しては事前のチェックが甘かった、としか言い様が無いな。その手の、同時に動作する他のプログラムとの組合せた場合にどうなるか、といった確認が足りなかった。
「二台以上で違うプログラム、以前から使ってた実績のあるプログラムと、新しく導入するプログラムとを同時に走らせる、ってのも難しいだろうしネ」
 二台以上に全く同じ仕事を全く同じ手順でさせる事によって、相互に監視をするのが通常の仕組みである。違う仕事を違う手順でやっている物同士で監視をさせるとなると、その監視自身がかなり複雑な仕事になってしまう可能性がある。

2003年03月03日00:22:56

今はあまり眠くない

 新幹線の運転士居眠り問題。
「なんだか、睡眠時無呼吸症状群だとかいう話になって、ややこしくなってきたネ」
 眠い物は仕方ない。眠くなって来るとそれ自体で注意力や集中力が無くなってくる訳だから、寝ない様にと注意したり集中したりしろと言うのは難しい話である。
「っていうか、新幹線の運転って凄く眠そうだよネ。車で高速道路とか走ってても眠くなるっていうけど、それ以上に厳しいはず」
 変化の乏しい順調な走行は飽きて眠くなるし、高速で流れていく景色は高速催眠だっけ、そんな現象を引き起こして眠気をさそう。

「開発時、高速走行中に前方で事故など起きても安全な距離で停止できないと行き詰まった時に、じゃあ、踏み切りなどを無くして線路の中に何も入れない様にして、そもそもそういう途中で停止する様な事態や事故が発生しない様にしよう、なーんて経緯で仕上がったのが新幹線だからネ。注意を払う必要性自体を減らしてあるわけだから、注意すべきする事柄も少なくて、暇になるはずだし、暇になると眠くもなってきそうなもの」
 旅客機見たいに、副操縦士乗せたり、自動操縦に任せて走っていい時間帯とか作ったりするのが望ましかったりするのかもしれない。

 あと、全然関係ない話だが、もう一件。『漫才・中川家:「ツッコミ?」で女性の額殴る 当面活動は休止
「お笑い芸人さんも、大変だネ」
 誰だったかは忘れたが、それなりにベテランのバラエティ系のタレントが、こんな感じ事を言っていたと思う。

『街中で偶然芸人に会って「なんか面白い話して」って言うのは、ミュージシャンに会って「ちょっと演奏して」とか、スポーツ選手に会って「ちょっと走って見せて」とか言うのと同じようなものだ。芸人に取っては、面白い話をすることが仕事なんだから、それを気安く見せてくれと言うのはおかしい』

「うーん、なるほど」
 まぁ、有名になったら有名になった対価として払わねばならない物は付いて回るんだろうが、有名人にも有名人の権利というものはあると言う節度は守られて欲しい物である。

2003年03月01日00:38:37

三回目

 さて、LAN カードの話。NIC と呼んだ方がより正確なのだが、まぁ、それは置いておく。
「以前にも、LAN カードの話書いた事あったケド。同じ 100BASE-TX 対応とうたっていても、結構性能に差があるんだよ」
 安定動作しないというのは、問題外だが。通信速度に差が出たり、通信中に CPU にかかる負荷に差が出たりする。
「まぁ、金に糸目をつけないんなら、3COM か intel のを買えば安全確実なんだけど・・・」
 高い。PCI 版なら、バルク品や型落ちの中古などを選べば下手な安物 NIC を新品で買うのと大差ない値段で買えるが、PC カード型となるとなかなかそういう融通が効かない。
「ちなみに、この頃中古パーツ屋で見かける PCI 接続の NIC の中では、intel の i82558 チップが載った奴がオススメかな?」

 というわけで、3COM や intel 以外から選ぶ事にしたんだが・・・選びにくいなー。何を規準にしていいのかよく判らない。
「中にどこのメーカーのチップが載ってるのか、見た目じゃ判らないからネ。性能を決めるのは、カードのメーカーじゃなくて、チップのメーカーだから」
 蟹(Realtek)は避けたい。安価で流通している絶対数が多く、結果としてドライバーの入手性に優れ大抵の環境で取り敢えず無難に動くチップであるが、こと性能の話となるとおおむね不評である。
「一昔前は動作そのものが不安定と言われた時期もあったみたいだけど。さすがにそれは改善されてるけど、通信時に CPU にかかる負荷が高い、ってのが一般的な評価なんじゃないかな。速度的には、問題ないらしいんだけど」

 非力な機械で使う都合、負荷の低い  NIC が欲しい。というか、高速な機械で使うにしても、低いに越した事は無いが。取り敢えず、カードのメーカー側が『バスマスタ転送に対応し低負荷』などとうたっている様な物を探す事にしてみる。
「バスマスタの説明、バスマスタの説明」
 ああ、説明ね。バスがマスターになる方式だ。
「・・・って、そんなんで説明になるかい! (^-^;/
 ダメ?

「バスマスタじゃないデバイスは、大げさに言うと、CPU が手取り足取り動作を指示してやらないと動かないの。で、バスマスタってのは、デバイス側がある程度自主的に判断して動く機能を持ってるってこと。バスの先に繋がったデバイスの側がマスター(主人)になって、CPU の側へ情報を送れるわけ」
 というわけで、その分 CPU がしなければならない仕事が減るわけである。

 そんなこんなで探してみるが、意外とバスマスタ動作すると明示している製品は少ない。バスマスタ動作はいまや常識でいまさら言うまでもないという扱いで書かれていないのか、本当にバスマスタ動作しないので書いていないのか、なんだかよく判らない。
「というか、バスマスタ動作すればそれで軽いのか、って訳でもないしネ。実際、蟹のチップもバスマスタ対応だし」
 比較的古い製品に限って書いてあったりする辺りも、言うまでも無くなって書かなくなったのか、という雰囲気をかもしていて悩む。結局、現行商品のなかでは数少ない、バスマスタ動作で低負荷、と明示的にうたっている IO DATA の CBET/TX-S を選んだ。
「同じ IO DATA 製の Cardbus 用の 100BAST-TX カードでも、専用カプラをぶら下げて使うタイプの CBET/TX-S は低負荷をうたってて、カプラ不要の直接ケーブル刺すタイプの CBET100-CL はうたってない辺りが、意味ありげに見えたりしたしネ」
 型番もかなり違うし、ドライバーも共用じゃないので、似て非なる品物なんだろう。

 ちなみに、既に買った後、最近になってやっとハッキリしたことだが。 CBET/TX-S は ADM 製のチップ、 CBET100-CL は蟹チップが載っていた様である。
「ADM って言っても、ピンと来ないだろうけど。今は無き DEC のチップと互換性のあるチップを作ってるメーカー・・・っていってもやっぱりピンと来ないだろうけど」
 DEC と言えば、intel や 3COM と比べても見劣りしないチップを作っていたメーカーである。その互換なら、蟹よりは良いはずだ。
「まぁまぁ、失敗ではない選択だったのかな。取り敢えず、蟹とか、VIA とか、不評を耳にしたメーカーのチップは載ってなかったってことで」
 ただ、やはりカプラがぶら下がってるの、邪魔だし強度的にも不安なんだが。
「でも、カプラ無しタイプで無難なチップが載ってそうだと思えるの、見つけられなかったし」
 なかなか、思う様には行かない物である。

2003年02月27日22:45:21

二回目

 さて、前回から話は続く。HDD の最大容量に 8GB の壁がある世代の頃の機械だったが、導入する OS は Win2K なので、特に対処はせずそのまま使う事にする。
「BIOS、ごく基本的、根本的なところで動くハードウェアに組み込まれた制御用のプログラムに、バグというか限界がある結果の壁なんだけど。Win2K/XP は BIOS を殆ど介さずに機器を制御するから、あまり気にしなくても良いわけ」
 Win98/ME を使う場合など、対処が必要ならば、HGST(日立が IBM のストレージ部門を吸収合併した姿。経営は日立が主導権を握るが、製品は当面は IBM の物を売る感じ)のサイトで無償配布されている Disk Manager 2000 のようなツールを使えば良い。OS より先回りして起動するプログラムとして HDD に組み込まれ、適切な情報を欠陥のある BIOS に成り代わって OS に伝えてくれる様になる。

 それでだ。以前も Win2K を入れて使っていた機械なんだが、古いゆえにちょっと問題がある。現行の電源管理機能 ACPI にバグが有り、旧式の APM を使う様に強要する必要がある。
「インストーラーが起動した直後に [F5] キーを押すと、通常は自動選択される電源管理関係とかを手動選択できるよ」
 ACPI でインストールすると不調をきたす機械や、逆に ACPI でも動くはずなのに APM が選ばれてしまう場合に試すと良いだろう。

 ・・・ちょっと中途半端な長さになったが、次に進むとかなり長くなりそうなので、今回はこれだけ。OS その物のインストールに関しては、これ以上特に語る事もないし。
「次は、PC カード型の LAN アダプタの話。LAN 機能を内蔵してない機械だから、後付けしてやる必要があるわけなんだけど」

2003年02月26日23:44:42

世代交代(世代後退かも)

 しばらく前に既に済ましたことなのだが。拾い物のPCに手持ちのパーツを組み合わせて動かしてた簡易サーバーを退役させた。
「元は、古い IBM のタワー型PC。ビデオとサウンドがオンボードになった Socket7 世代のマザーが載ってたっけ」
 非同期タイプのマザーで、FSB:83MHz/PCI:33MHz という設定が出来た。思ったより良さげな拾い物で喜んだ物だ。CPU、メモリ、HDD、FDD などは取り外されており、現存していたのはケース(一部小物が欠損。結構不便な状態)、マザー、電源、四倍速CDD。これに手持ちの CPU から VIA(Cyrix) M-II 466GP(初期は83x3.5=290MHzでファンレス稼動。後により効率の良い放熱器が余ったので交換、83x4=333MHzにアップ)、HDD は何度か手持ちの枠内で交換しつつ、最終的には Ultra-Wide SCSI(40MB/s)接続で 9GB/7200rpm の物を。メモリは平凡な -SDRAM 128MB を二枚買って刺した。LAN カードは型はかなり古いが下手な最近の安物より信用できる i82557 チップの載ったものの中古を安く調達。
「拾い物で始まった割には、意外とマシな構成にまで辿り着いてたよネ」

 しかし、思うところあって、新しいのに買い換えて使ってなかったノート PC を復活させて使おうと言う事にした。
「MMX Pentium 266MHz で、XGA(1024x768)液晶が載ってる機種。遊ばせておくには勿体ないと言えば、勿体ない機械だったよネ」
 とはいえ、昨今の OS やアプリケーションの肥大化には勝てず、非力に感じて買い換えて眠っていた訳だが。しかしその買い換えた後の機械も Celeron 400MHz と最新からは遠く退いた機械。
「でもまぁ、不自由は感じないレベルで動いてたんだけど」
 それの HDD を最近の高速な物に乗せ変えたら、思った以上に全体の体感速度が上がり、驚いたりした。
「その辺がまぁ、眠りから醒まそうか、と思った理由だネ」
 こいつも、HDD をもうちょっとマシな奴に変えてやれば、結構印象も変わるんだろう、と。

 今回は、LAN内でのファイル共有などを目的とした簡易サーバー用途なので、パフォーマンスの優先順位はやや下げて選ぶ。
「静粛性を最重要視すると、4200rpm モデルからの選択かな。ま、5400rpm モデルでも、流体軸受けモーターの恩恵か、充分静かだったけどネ」
 前述の乗せ変えて速くなって驚いた HDD がそれ。しかし、やや揺れを感じるなど、更なる静粛化の余地はあるなと言った印象だった。
「4200rpm と決めたら、あとは速度を決めるのはプラッター容量。今の 2.5inch HDD での最大は 30GB で、それで作ってるのは・・・東芝と富士通」
 パフォーマンス的には、よりハイエンドなモデル(5200rpmに 30GBプラッターで、16MB cache 搭載)も作っている実績から東芝の方が良さそうに思えたが、入手性が低い上に割高なので妥協し、富士通製と決まった。最小容量の 20GB モデルで充分だろう。
「プラッター容量が 30GB なのに 20 GB ってのも一見不思議だけど。ま、ディスクの全面を使わずに、外周部分とかパフォーマンス的に有利な部分だけ使ったモデルなんだろうネ」
 別に珍しい使い方ではない。

 話が長くなってきたので今回はこの辺で。
「しばらくは、こんな話が続く事になるのかな?」

2003年02月26日00:07:48

ハッキング+ピッキング=最強?

 2chに脅迫めいた書込みをして摘発された中二がいるそうで。産経新聞より『ネットに殺害予告 中2生を書類送検へ
「あと、やじうま Watchの受け売りになるけど、関連事項として『IPログ保存で2ちゃんねるは変わるか』とか」
 ネットの上ほど匿名性の低い場所は無い。些細な事でも数が多ければ統計的な推測からアクセス経路を絞り込めるというし、甚大な内容なら僅かな手がかりからでも法的機関が介入して ISP やサーバー管理者に情報を提供させれば経路は判明する。
「バレるかバレないかは、追う側にやる気が有るか無いか、ってとこかな?」

 追跡を振り切る為にはクラッキング等によって乗っ取ったサーバー等を踏み台にするのがもっとも有効なのだろうが、それをやればやったで今度は乗っ取りの経緯を洗われる。
「ある意味、民家や企業にピッキングとかで物理的に侵入して、そこのパソコンから発信して逃亡、とかやった方が、下手にハッキング技術を使うより有効だったりして」
 実際、コンピュータシステムのセキュリティで最終的に問題となるのは、ハッキングによる侵入よりも、人為的なミスによる情報の流出の方だという話もあった。
「どんなに万全なセキュリティを施しても、そのシステムのオペレータが騙されたり買収されたりして情報を持ち出せば、一緒だからネ」

2003年02月24日23:38:46

楽しげ

 ANUBIS ばっかりやってないで、なんか書かんといかんな。
「 GAME Watch に ANUBIS のレビュー記事が載ってるけど、なんか面白いネ」
 何が面白いって、レビューの内容と言うより、レビュアーの姿勢。かなりお気に入りで嬉々とした感じで書いている様に思うのだが。
「レビュー記事って、ゲーム会社はレビュー対象であると同時に、多くの場合はスポンサーだからネ。あんまり否定的なことは書けないから、プロのレビュアーとしては、気に入らなくても当り障り無い内容に書かざるを得ないと思うんだけど」
 気に入って書くとこんなのりになるのかな、と感じたのは、単に実際に ANUBIS をやって気に入った人間の思い過ごしだろうか。

 その手の、レビュー記事の読み解き方としては、『パブ記事のチェックポイントのナゾ当世電脳パブ記事のナゾ』『レビュー記事の読み方教えます』など読んでみると、面白いと思う。

 ・・・などと書いているうちに意外と分量を書いたので今回はこの辺で。

2003年02月21日00:01:43

骨董品

 国連が韓国の領空と言う事にしている空域(北朝鮮は認めていない)に北朝鮮の戦闘機が一時的に侵入したニュースだが。
「ちょっと驚いたネ」
 何が驚いたって、侵入した戦闘機が MiG-19 だってことである。まだそんな旧式が飛んでたのか。
「旧ソビエトの戦闘機で旧式と言えば Mig-21 が代表だと思うんだけど。ベトナム戦争の頃が旬?だった戦闘機かな。それより更に一世代前」
 空自で言うなら、F-104 の頃の戦闘機と言ったところか。F-4 が Mig-21 と戦った世代の機体だからして、そんなもんだろう。

「でも、ちょっと調べてみれば、意外とまだ MiG-19 とか、更に古い 17 とかも世界には生き残っているみたいだネ」
 何だかんだ言って、贅沢な装備を持っている自衛隊の感覚で世界を見てはいけないな、と。

 ちなみに、ニュースではスクランブルで韓国空軍機が向かって、という話の背景に流す資料映像が F-16 か KF-16( F-16 の韓国ライセンス生産型)かと言った物だったりしたが、韓国軍が会見で示してた地図上には F-5 と書かれていた。
「時期的には F-4 より新型だけど、米軍が米軍の為に作った F-4 に対して、輸出と言うか『供与』の為に作られた戦闘機で、率直に言えば廉価で見劣りする戦闘機」

 MiG-19 vs F-5 。そう見ると案外大差は無いかもしれない。
「というか、MiG-19 相手に F-16 とか上げるのを韓国空軍が惜しんだのかな?」

2003年02月18日23:00:47

普通の話

 ANUBIS の話は程々に、なんか別の話を。あまりベラベラ喋るとネタバレになるだろうし。で、しばらくぶりに、CNN日本語版から目を引いた記事を紹介。『「ジェダイ」信者が39万人 英国勢調査の信仰宗教
「スターウォーズに出てくるやつだネ。なんと『この人数は、ユダヤ教、仏教、シーク教の信者数を超えたという』んだって」

馬鹿かお前! 馬っ鹿じゃねぇのか!? またはアホか!?(ディンゴ・イーグリット)
 ANUBIS で一番印象に残った台詞を引用。
「もっと格好いい台詞や、感動的な台詞もあるだろうに・・・。(^-^;

 ちなみにちょろっと調べてみると、それに至る経緯として、二年ちかく前に書かれた Wired News 記事を発見。というか、今回の39万人の結果が出た調査が実際に実施された時期の記事の様だが。『スター・ウォーズの『ジェダイ』を宗教に
「なんだかなぁ・・・としか言い様が」

 あと、もう一件。韓国の地下鉄火災だが。人間一人が普通に持ち込んだ程度の量の可燃物で車両は全勝、ああも被害が出てたのには驚いた。
「オウムも態々サリンなんて使わなくても良かったんじゃい、なんて思っちゃったりして」
 今日の NHKニュース10 は、早々に日本の地下鉄で同等の事故(犯罪か)が起きた場合は、という話をしていたが。
「日本の地下鉄は、既にかなり難燃性の材質がふんだん使われていて、車両そのものには滅多な事では引火しない、って話みたいだったネ」
 あまりストレートにいうのは韓国側に失礼と言う事か、多量の灯油などを燃やせばそれでも煙が充満し危険な状態になるとは言っていて、過去にそう言う事態を想定して行った実験の映像も流していたが。確かに煙に満たされていたが、それでも車両自体には引火していなさそうだった。
「ということは・・・韓国の地下鉄内部は可燃性の材質がかなり使われていた、ってことなんだろうネ」

2003年02月17日00:34:50

ぞぉい

 Z.O.E ANUBIS やってます。なかなか良いです。ぐりぐりやっているので、更新停滞中。
「なんて言うか『脊髄で遊ぶ』感じのゲームだネ。頭を使って理屈で動かすというより、気の向くままに暴れ回るというか」
 操作に馴染んで来れば頭も使ってじっくりやり込むことも出来そうだが、その領域に達するにはかなりの習熟を要しそうである。が、そんな境地に達せずとも充分に楽しめるゲームだと思う。

 本編部分は、難易度 NOMAL で一度クリアした。
「どっちかというとアクションが主体といって良さそうなゲームとしては、ストーリー的にも結構良かったんじゃないかな?」
 主人公が少年や青年でなく、大人であるのも個人的には共感できたんだろう。
「後は、純粋なアクション部分だけを取り出したモードだとか、そのモードを有効にする為の隠しアイテム的な物の探索だとか、そういう部分だネ」
 ゾラディウスもまだ有効になっていないので、探さねば。

「ゾラディウス。コナミの名作シューティング、グラディウスのパロディ版」
 パロディウス?
「話をややこしくしないでよ。(^-^;
 すんません。まぁそのグラディウスの主人公機『ビックバイパー』の名を継いだメカが出てくるんだな、今作に。
「ビックバイパー、『そこまでやるか』って感じの出来ばえだったネ。レーザーやリップルと言った攻撃、オプションを引っぱって飛ぶ姿、バリアーの展開」
 バリアー、破れる手前にはちゃんと赤くなるしな。戦闘時の BGM も、グラディウスの BGM のアレンジ版だったし。
「その Z.O.E 版ビックバイパーを使って遊べるのがゾラディウス、と」
 どんな物に仕上がっているのやら。

 ところで、Z.O.E の世界観には、TVアニメ版の Dolores,i から入った私としては、ちょっと疑問に感じた部分があったんだが。
「 Z.O.E って、アニメとゲームに最初からメディアミックス展開した作品だけど、それぞれがちゃんと関連している、って筈だったよネ、確か」
 ANUBIS や、そのランナー(操縦士)のノウマンも、Dolores,i にチラッと出てたしな。ヴァイオラも回想の世界として顔を出しているし、Dolores,i のプレストーリーとなる IDOLO 2167 がそもそものヴァイオラというキャラクターの原点である。
「で、ANUBIS の中でも、ほんのチラッとだけ、Dolores,i の話が出てきたし」

 で、その疑問だが。国連宇宙軍が使用する量産型LEV、ファトマだが。Dolores,i の作中では、既に新型のファトマ2の配備がかなり進んでいる様な表現がされていた。
「あ、でもそれより二年経ってる ANUBIS の時代なのに、ファトマ2出て来なかったネ」
 しかし、話によると、ビックバイパーはキャラクターデザイン的にはファトマ2をキャンセルして代わりにその発展型としてデザインした、という話になっている。
「うーん、ゲームとアニメの、開発スケジュールの差の産物なのかなぁ?」
 どうなんだろう。ラフスケッチとして一部示されている、ビックバイパーに至る前のキャンセルされたファトマ2のデザインは、Dolires,i のファトマ2と、同じように見える。

「Dolores,i より先に ANUBIS の企画が動き始めていて、没になったファトマ2のデザインが流れてきた?」
 それも変な話。Dolores,i の制作中は ANUBIS にもファトマ2を出す予定でいて、それに従って先にリリースされた Dolores,i に登場させたが、その後訳あって ANUBIS への登場は見送られたとでも考えるか?
「うーん、でもそれも変な話。特にキャンセルしなきゃいけない理由も無い気がするし・・・。扱いとしては雑魚なLEVだから、新規に3D化するのが面倒でやめた、なんてことは無いと思いたいし」
 ゲームストーリーの開始に至る以前の戦闘で新型のファトマ2は既に全滅して、旧型のファトマで止むなく戦っていた、と考えるものいま一つしっくりしないし。
「うーん、何だったんだろうネ」

2003年02月11日23:41:27

いきもの

 カモメに餌をやって来たというか、投げてきた。食パンを二枚。
「あんまりいないなーとか思ってたけど、投げてるうちに結構集まってきたよネ」
 最初は数羽しか周囲に居らず、それもかなり遠い位置。しかし、目立つ様に高く餌をいくつか投げてやると、めざとく見つけて寄ってきた。あとはその様子をみてか、他のカモメも寄ってきて、それを見て更に他のカモメも寄ってきて・・・という感じで増えてきた。

「にしても、面白いよネ、カモメに餌投げるの」
 横方向に飛んでいくカモメの前方を狙って投げて、加速して追いついてキャッチさせる様にやったりするのが上手くいくと、特に面白い。
「正面に突っ込んできて、ホバリングがちになってるところに軽くフワッと投げて渡すのもいいけどネ」

 しかし、そうやって餌をやっていると、他の鳥も寄って来る。ま、街中の水辺なので、これといった珍しい鳥は来ないが。
「ハトにスズメといった定番に、カモ、あとは結構良く見るんだけど・・・あの鳥、なんていうんだろ? ヒヨドリぐらいの大きさで、体は黒っぽくて、クチバシとかは赤っぽいんだったかな?」
 手元に鳥類図鑑があるのだが、記憶と付き合わした範囲では何なのかよく判らない。
「一度、写真でも撮ってきて見比べてみたら?」
 そうなのかなぁ。

 で、空に投げるとカモメ、陸に投げるとハトとスズメとその鳥、水面に投げるとカモ、という配分になる。
「水面に関しては、カモメもかっさらっていくけどネ」

 ところでその日の別の時間帯、日が暮れた頃に別の用でその辺をもう一度通ったのだが。ハトの死骸が仰向け?に落ちていた。
「ひゃー。(^-^; 。なんか事故? それとも食べられた?」
 どっちでもなさそうだった。公園内で車などは走らない筈なので、何かとの衝突とは考えにくいし、衝突にしては損傷が少なそうだった。猫や、実はカラスなんかもその側面を持つらしいが、そう言った捕食動物に襲われたにしては食べられていなかった。
「寿命か、病死だったのかなぁ」
 かもしれない。車に轢かれて死んだ以外の野生動物の死骸をみた記憶は今のところ思い出せない。初めてなのかなぁ。
「まぁ、公園にハトとかあれだけたくさんいれば、いつかどこかで死んでるんだろうけど・・・」
 足を止めて観察してみたかったが、他にも通行人が居たのでやめた。
「取り敢えず、合掌」

2003年02月09日22:59:22

そらをとぶもの

 今年もメジロがやって来る時期になった。今年も親父はメジロが山に帰る時期まで飼う目的で早々に捕まえている。
「またかぁ。(^-^; 今年はどんな感じで捕まえてるの?」
 直接には見てないんだが、鳥籠の中に餌として切ったミカンを入れておき、籠に入ってミカンをつついて揺らすと入口が閉じるという仕掛けの罠で捕まえたそうだ。既に二羽捕まえている。
「そんなに呆気なく籠に入って来る物なの?」
 さあなぁ。事前に数日間は餌だけ置いて、慣らしていたようだが。ちなみに今年のメジロは二羽ともやけにおとなしく、人間が近寄っても殆ど暴れたりしない。
「飼われた経験のあるメジロなのかなぁ」
 網や粘着剤で強引に拘束したのではなく、自分の意志?で入った籠がふと気がつけば出口が無い、という穏便な手段で捕まえたせいなのかもしれないなんて親父は言っているが、どうなんだか。ただ、一羽目がおとなしかったので、二羽目もそれを見習って?おとなしいのではないか、なんて言ってもいるが、そっちはあり得るな、という気がする。

「そういや、作者さんはこの冬、カモメの餌やりというか、餌投げ、行った?」
 まだ行ってないな。ボチボチ行っておかないとな。
「飛んでいる小型のカモメ、ユリカモメに向かってうまく餌を投げてやると、空中でキャッチして食べちゃうんだよ」
 結構面白いから、近くの水場にユリカモメが来ているようなら試してみて欲しい。

 飛ぶ物の話ということで、もうちょっと。今週の特命リサーチは航空ネタだったので見てみた。
「油圧系統が壊れて舵が一切効かなくなって、エンジンパワーの調節だけで機体を操って空港まで到達に成功、最終的には滑走路近辺に衝突炎上するも半数以上の乗員乗客が助かった、って話」
 衝突の直前までパイロットがある程度の機体の姿勢を保っていた事、救助隊が待ち受ける空港まで戻れたことなどあって多くの生還者を生んだ訳だが。
「その事故自体は知ってたけど、同様の油圧系の損傷による操縦不能で起きた御巣鷹山への日航機墜落事故を受けて、油圧が死んでも制御できるエンジンだけでの操縦をシミュレータで行ってた教官パイロットが偶然乗り合わせていたとか、受け入れる空港が地方の小空港だったにも関わらず、数年前に周囲の懐疑的な声を押し切って大規模な墜落事故を想定した訓練を行っていて役立ったとか、そう言う話は初耳だったネ」

 両エンジンを出力を上げれば両翼が加速し、両翼の揚力が増して機体は上昇する。逆もしかり。右エンジンのみの出力を上げれば、右の翼のみ加速し、右の翼のみの揚力がまして、右の翼のみが上昇して機体は左へ傾く。大雑把にはそんな理解で良いと思う。
「理屈では言えるけど・・・うーん、難しいそうだよねぇ」
 取り敢えず aerodancing4 で試してみた。旅客機はプレイヤー機としては出て来ないので、輸送機の C-1 を使用。AD4 には 左右のエンジンを別々に調節する機能はないので、代わりにラダー、機首を左右方向に振る為の舵を使うことにした。

 結果としては、気流の乱れなどの外的要因の発生しないゲーム中では意外と操縦できた。
「でも、猛烈に反応遅いよネ」
 左右方向の操作は、エンジン操作でなくラダーでやったので比較にならないと思うが、結構効く。しかし、上下方向がえげつなく遅い。
「まぁ、エンジンパワーで高度を調整するってのは、着陸直前の操作方法としては言われるんだけどネ」
 ただその場合は、速度を操縦桿の操作による機首の上げ下げで制御する。しかし今回は操縦桿は使えない状態である。全てエンジンパワーだけでやらねばならない。
「上昇したくで出力を上げたとして。上がり始めたら早めに絞らないと今度は上がり過ぎて止まらなくなっちゃうんだよネ。逆も同じ」

 しかも減速が出来ない。C-1 では、200kt(約370Km/h)以上ぐらいは出していないと高度が維持できない。本来は、130kt ぐらいまで減速するべきだろうか。aerodancing4 では 200kt では速過ぎるとして脚が出せないので結局着陸は出来なかったが、滑走路まで辿り着く事は出来た。しかし、滑走路に墜落。
「ただまぁ、あくまでも、風にあおられてバランスを崩す、なんて外的要因が発生しないゲームの中での話だけどネ」
 番組によれば、実機の方も最後の最後に風で機体が傾かなければ、横転炎上は防げそうな感じで降りて来ていた。
「人間、追い詰められればとんでもない能力を発揮するもんだネ」

2003年02月07日00:23:51

やっかいもの

 国会。日産の立て直しに挑んだゴーン氏と小泉首相を比べて、国を立て直せないなら責任を取って辞任すべきでないか、と指摘した野党議員がいたが。
「ゴーンさんって、かなり強力なリストラやって、子会社とかを丸々売却したり独立させたりして事業の幅を狭めたりして、トヨタへの対抗意識から何でもトヨタ並に何でも扱う企業を目指してって姿勢を改めて、企業の規模と方向性を絞って再建への道を切り開いたんじゃなかったかな?」
 そんな事を国に対して行うのはどうなんだろう。省庁の民営化とかをもっと進めろと言う事か。

 さて、前置きがちょっと長くなったが。瀬戸内海の無人島へのNLPの誘致、俄に持ち上がって、俄に消えて行ったな。
「米国海軍の、夜間の空母への着艦を想定した、地上への着陸訓練のことだネ。着艦って難しいから、定期的に一定量の訓練を行わないと、空母での任務に着けないんだって」
 取り敢えず、aerodancing4 で夜間の空母へのタッチアンドゴーなどやってみる。
「 30Kt ぐらいで風上に向かって遠ざかっていく空母に 140Kt ぐらいで降りていくんだけど。風が 10kt ぐらい吹いてたとしたら、差し引きした空母と着艦する艦上機との相対速度は 100kt ぐらい。時速 180Km/h 程度で降りていく訳だネ」
 正規空母の全長は 300m ぐらいあるが、着艦時に引っかけて機体を停止させる為のワイヤーは。約10m 間隔で四本張ってあるに過ぎない。180Km/h = 50m/s の速度で降りてきて、40m の範囲内に降りねばならない。というか、実際には四本あるワイヤーのうち手前から三本目にヒットするのが望ましいとされるので、10m に満たない精度で降りて来る事を要求される。
「ちゃんと訓練やってないと、失敗もする訳だネ」

 失敗したらというか、しそうになったら、上昇に転じてやり直さなければいけない。従って、それに備えて着艦時はエンジン出力をかなり高い状態というか、ほぼ全開にして降りる。失敗した事が判明してからエンジン出力を上げても間に合わない危険性があるので、失敗を想定して上げながら降りる。
「そんな感じで、普通の着陸よりエンジン出力が高い状態で降りてきた上に、そのまま出力最大で離陸していくもんだから、騒音が激しくて嫌われる訳だネ」
 しかし、空母への着艦が難しく、かつ、空母が国内にいる限り、どこかに訓練の場所は提供せねばならない。しかも、エンジンはバンバン吹かしながら。
「国にしたら、頭の痛い問題だろうネ」

2003年02月03日21:14:49

遺憾

 スペースシャトル再突入失敗・・・っていうか、なんか呼び方が難しい。
「墜落、ってのはちょっと違うしネ。墜ちるというより、燃えたし。新聞記事とかの書きよう、空中分解ってのもいま一つしっくりしないというか・・・」
 再突入失敗と書いてみたが、事故が起きた段階は再突入よりは後のフェーズになるらしいと聞いた気もする。なにか、ピタッと来る呼び方は無いものか。

 まぁ、取り敢えず、あの事故に関しては、率直に弔意を示したい。
「米国同時多発テロなんかは、相手も人間な問題だからネ。相手をその行為に至らしめたのは何かって話が出てくるけど、今回は相手は技術というか、自然というか、そう言うものだからネ」

 左に傾いて云々、という話になっているが。
「左に傾くってことは、左の主翼が何らかの変形を起こして、左側の揚力が減少したり、抗力が増大したりしたってことなんだろうネ」
 揚力(上へ持ち上げる力)が減るという事は、左側を支える力が減ると言うこと。結果、左側が下がって来て、傾く。他方、抗力(前へ進むのを妨げる力)が増えると、左側が減速して後退し、相対的に右側が前にのめる。結果、右側へより多くの空気が流れ込むような感じになり、右側の揚力が増大して右側が持ち上がり、傾く。そんな解釈でよいかな。

 ・・・などと書いてみたが、そもそもああいう、減速のフェーズを航空機的な揚力と抗力で語れるのか怪しいか。
「んー、どうなんだろ」

2003年02月02日00:22:59

日本のテレビ放送開始から50年と1日

 昨日の投槍に書いた、タイの有名女優の発言に端を発したとされるカンボジアとの関係悪化の話だが。カンボジア国内の国粋主義的な勢力が流した虚報だとか言う話に進展しているな。
「どうなってんのかなー。対岸の火事というか、彼方の火事というか、日本にはあんまり情報流れて来ないけど」

 さて。今日というか暦の上では昨日、日本のテレビ放送開始から50年ということで NHK が特番やってたが。
「見ようと思っていながら、結局あんまり見てなかったネ」
 何となく残念。

 八時ごろの、50年間の映像の歴史を振り返りながらという構成のクイズ番組はそれなりに見てた。
「黒柳徹子さんの若い頃の映像なんて、初めてみたネ。さすがに昔は綺麗な人だったんだ」
 まぁ、そうじゃなけりゃあこうも長くあの業界にいないだろうな。

 と、書いてる最中にスペースシャトル帰還中に消息絶つのニュース。って、あからさまにテキサス上空で摩擦熱で燃え上がりながら空中分裂してるような映像流れてるし。
「旧ソビエトの宇宙ステーション・ミールの、大気圏に放り込んで摩擦熱で焼いて処分した時の映像と似たような状態というか・・・」
 にしても、イスラエル人初の宇宙飛行士が載ったミッションの終わりがこうなるとは。
「パレスチナとかの中東地域で、どう受け止められているやら」
 まぁ、まだ結果の出ていないニュースなので、これ以上のコメントは無しで。

 なんだか、話の流れが予定と変わってしまってなんなんだが。前述のクイズ番組の中で、戦闘機での日本初の高高度飛行に挑戦し、将来の宇宙飛行士の候補(実際には、時期的に及ばず)などとも言われたテストパイロットが出てきて驚いた。
「 F-104J が飛行機雲を引きながら駆け昇っていく様を空撮した映像、格好よかったネ」
 白黒映像の頃でも、空撮やってたんだなぁ。っていうか、白黒映像の時代の戦闘機だったんだなー、F-104J。
「そんな F-104J で、パイロットは若手とは言え米軍の F-15 との DACTで、かつてのベテラン空自パイロットはいくつかの勝ち星を上げてたんだネ」

F-104J(コクピット付近) F-104J(側面遠方)
 そんなこんなで、なんとなく aerodancing4 で F-104J などキャプチャーしてみた。

2003年01月31日01:50:44

起爆装置

 ちょっと時間が無いので簡潔に。カンボジアがなんだか怖い事態になっているな。
「タイの人気女優さんが、世界遺産アンコールワット遺跡をタイの物だったのをカンボジアが奪った、みたいな発言をしたのにカンボジア国民が怒って暴動が起きた、って話みたいだネ」
 カンボジアのタイの大使館が焼き討ちされたり、タイが軍用輸送機を出してカンボジア在住のタイ人を脱出させたりと、大騒ぎである。
「国際関係って、微妙なもんだネ」

 そんな問題が日本と他国の間で起きても、果して今の日本政府は適当な救出手段を取ってくれるのか、怪しげで心配である。
「脱出の為に航空機だとかは送り込んでくれるとしても、万一に備えた武装した護衛要員、早い話が自衛隊員とかをつけて来てくれるのか、とか」

2003年01月28日22:05:43

毛嫌い?

 高速増殖炉もんじゅの再開に金沢高裁が待ったを掛けた話。
「なんでこう原子力って、嫌われるんだろうネ。新技術の開発には、苦難やリスクは付き物であって、それを越えてなんぼって風潮はあるのに、こと原子力に関しては後ろ向き」
 今これを書きながら NHK のプロジェクト X 見てるが。これが正にそう言った苦難やリスクを越えて夢を達成した人々のドラマな訳であり、世間では人気を博している番組な訳だが、原子力はその仲間には加えてもらえない様である。
「何十年も経ってから振り返って、当時の原子力関係者は偉大だった、って語られる日は、来るのかなぁ」

 他の諸国が高速増殖炉から撤退していることをして、なんでそれでもやるんだという風潮もあるが、そう言う他方で、他の国がみんなやっているから日本もやろうというと、自主性を持てとか言われる訳で。軍事関係なんて典型例。協調しろと言われたり、自主的に行けと言われたり。どうしろって言うんだ。
「プルトニウムが軍事利用される危険性だとかも言われるけどねぇ。それ言ったら、バイオテクノロジ関係の技術は生物兵器に利用できるだろうし、化学薬品関係の技術はストレートに化学兵器に。農薬が製造出来る程度の設備で化学兵器は生産できるっていうしネ」
 ロケット開発なんかも忘れては行けない。弾道ミサイルにストレートに転用できる技術である。使い勝手の悪い液体燃料であることに目をつぶれば H-2 をベースに開発すれば、大陸間弾道ミサイルに仕上がるだろし、固形燃料ロケットでも、M-V(ミュー5)のようなかなり大型のものの開発・打ち上げ実績がある。

 世の中、危険な物は原子力だけではない。他の全ても許さない、と言うのならそれはそれで頑張って抗議して下さいとしか言えないが、原子力ばかりを目の敵にするのはどうかと思う。

2003年01月26日23:54:23

この頃のテレビ

 この頃みたテレビの雑感など。
「放送日は大阪が前提だよ」

 火曜日。時代劇『剣客商売』がまた始まったな。
「なーんか、シリーズが進む度に、イマイチになっていくような」
 最初のシリーズが放送された時の印象は、やたらと殺陣に凝った作品だな、という印象を受けた物だ。一騎討ちのシチュエーションが多く、スローモーションを多用していたりしていたと思う。
「それがどうも、殺陣のこだわりが薄まってきたなぁ、って感じがするよネ」

 火曜日深夜。暦の上では水曜日。首都圏より半月ほど遅れてアニメ『 WOLF'S RAIN 』開始。
「脚本書いてるのが信本さんだし、キャラクターデザイナーが川元さんだったり、音楽が菅野さんだったりで、監督こそ違えど BEBOP を彷彿とさせるスタッフの作品だよネ」
 デザイナーな同じとはいえ、ヒゲはスパイクに似過ぎじゃないか。いや、実際に何が似てるって言われたら髪形ぐらいな気がするが、あの髪形は個性的過ぎるだろう。・・・ま、いいけど。
「内容的には、なんか面白いこと起りそうな雰囲気だよネ。菅野さんの曲は相変わらずなんかアニメ離れして異彩を放ってたりするし」
 期待したい。

 日曜日。大河ドラマ『武蔵』。もう四週目か。大河ドラマって、毎年ガラッと雰囲気が違って油断なら無いよなぁ。
「去年の『利家とまつ』は、やけに個性的というか濃ゆいキャラクターが引っぱる作品だったよネ」
 その点では、武蔵は比較的普通なキャラクターで構成されているように思う。・・・中村玉緒さんのお杉婆さんはキレまくってるけど。
「最大のライバルとなっていく佐々木小次郎が TOKIO の松岡さん、ってのが、どうなのかなぁ、って印象があるけどネ」
 美青年といった扱いをされることが一般的な小次郎のキャラクターを踏まえると、風貌の面ではなるほど、と言った配役だとは思うんだが・・・殺陣の技術や、貫祿の面でどうなんだろう、という心配はある。
「でもまぁ、若くて格好良くて殺陣が上手くて貫祿がある、なんて都合のいい超人はそうそういないだろうから、何かに目をつぶらなきゃいけないのは、仕方のない問題なんだろうけど」

 そんなこんなで、まぁ普通に始まったと感じていた武蔵だが、今週の終わり、三週ぐらい先まで一気に予告してたのに驚いた。
「そう言うやり方もありか、ってネ」

 ところで TOKIO と言えば、鉄腕DASH! の DASH村。火事起こしたんだってな。
「再建した茅葺きの家、消失したみたいだネ。ネットでライブカメラの映像とか流してたと思うけど、炎上の瞬間とかもライブされてたのかなぁ」
 番組は結構毎週に近くみているが、WEBサイトは一度も見てないのでよく判らないが。暴力や下品さを伴わない、それなりに良質というか、無難なバラエティ番組だっただけに、残念な挫折だと思う。
「これから、どうするんだろうネ。この先に関してはまぁ、別に当面は野外で撮影すればいいとして、既に撮り溜めてあるだろう、今は無き建物の中で撮影した映像の扱いだとか」
 ま、別に放火だとかの犯罪性の火災ではなくただの失火だったようなので、今は無き場所です、というコメントと共に放送すればいいだけだと思うが。
「むしろ、思い出を振り返る番組とか作って、一週分のネタを稼げる?」
 それもそうかもしれない。

2003年01月25日01:18:08

色々な面で話題作

『千と千尋の神隠し』をテレビで放送してたな。
「色合い、赤かったかな? 劇場放映時より、DVD版が赤いって騒いでた(っていうか、今もまだ係争中だったっけ)けど、テレビで放送したのは赤い方?」
 赤いというか、色温度が低いというか。劇場版もDVD版も見てなかった私としては、別にこの色でもいいんじゃない、ぐらいにしか思わなかったが。

「あれが例の赤い映像だったのなら、あくまでも『この色こそが正規の色だ』という制作者側の主張に沿った放送だった、ってことになるネ」
 どうなんだろうなぁ。ちなみに以前にAV Watchで見かけた記事では、フランスで発売されたバージョンは日本の物ほど赤くは無かったという。
「ま、記事じゃあ、日本とヨーロッパじゃあ、テレビの標準的な色合いの設定が違う(ヨーロッパの方が色温度が低く設定されている=赤っぽく見える)っていうフォローをしてたけどネ」

2003年01月24日01:58:03

ハイウェイカード

 ハイウェイカードの50,000円券、30,000円券が、来年の二月一杯で使用不能(ETCへの繰り替えや、10,000円券以下に分割して換金などは受けられるが)になるそうで。
「偽造カード対策というともっともらしい理由だけど・・・いい加減に ETC 使え、ってことなのかなぁ」
 そうなのかもしれんなぁ。10,000円券じゃあ得られるのは支払いの利便性だけで、割引率はかなり小さい。
「ええっと・・・50,000円券は58,000円分使えて、割引率は約13.8%。10,000円券じゃあ10,500円分だから、約4.8%」
 というか、10,000円券を五枚買っても52,500円分にしかならなくて、50,000円券より5,500円損する、と考えた方が判り易いな。

 ETC にすると、50,000円券と同等の割引率を得られる。
「 ETC 買うのに2〜3万円掛かるとして、15万円ぐらい支払って、ペイできるって感じかぁ」
 ハイカの10,000円券を比較対象にすると、20万円以上支払わないとペイ出来ない。これまでの私の高速道路の利用頻度だと、50,000円券を買うと二年ぐらいは持ちそうだ。20万円使うには、8年は掛かることになる。
「うーん、なんだか気の長い話。それに8年というと、途中で車買い換えたりして再度取付料金が発生して・・・なんてことも充分考えられるし」
 だからといって、もっどじゃんじゃん高速道路を使うってのは本末転倒だしなぁ。

「 ETC を、ガソリンスタンドとか、駐車場とか、ファーストフードのドライブスルーとか、高速道路料金以外の支払いにも利用できるように、なんて構想はあるよネ。実現性はまだまだ怪しげだけど」
 そう言う物が充実して来れば、また話も変わって来るんだと思うが・・・うーん。

 手持ちの50,000円券を確認してみると、あと12,000円程度残っている。今年中に使い切るかどうかって程度だろうか。
「あと一年で、なにか少しは ETC の高速道路料金支払い以外への応用の道程が見えて来れば、導入も気が楽になるんだけどネ」
 イマイチ、期待薄だが。どうしたものかなぁ・・・。

2003年01月22日00:39:05

経過観察

 使い始めてから一カ月半以上は経った Logitech の充電式コードレス光学マウス Mx700 の感想など、改めて書いてみようと思う。
「こういうのって、実際にある程度使い慣れて来ないと、真価は見えて来ないからネ」

 まずは、光学センサー。操作に対してタイムラグや動きのズレも感じる事なく、良好な感触である。思った通りにカーソルが動かない、といった違和感を感じる事は無い。初期の頃は、ケーブルが無くなった結果、真上方向の目安を見失って何となく思った方向へ動かせないなんて感触もあったが、もう慣れた。
「光学マウスを本格的に使ったのはこのマウスが初めてだから比較できないんだけど、初期の光学マウスは、センサーの感度やレスポンスに問題があったらしいけどネ。それももう過去の話、って事なのかな」

 多数付いているボタン。親指の先、やや遠い位置のボタン(標準では、Webブラウザの「進む」機能。標準のまま使っている)とか、ホイールからかなり手前の位置にあるボタン(標準では、アプリケーションスイッチ、起動しているアプリの中から、アクティブにするアプリを切り換える機能。私はアプリの終了機能を割り振って使っている)とか、当初は押しにくさを感じたが、これも慣れて来れば結構普通に押せる。
「親指の先のボタンは、ちょっとマウスを握り直す感じにしたら押せるネ。ホイールの手前のボタンは、人指し指か中指の、第二間接の辺りで押す感じ」
 その他、押している間画面がスクロールするクルーズボタンや、Webブラウザの「戻る」ボタンなどは、機能の便利さ、ボタンの押し易さ共に良好であり、かなり便利だと思う。
「普通のマウス使ってる時に、つい無意味な箇所を押しちゃったりするよネ」
 ホイールマウスが普及しきる前、ホイールの無いマウスの中央部分をさすってしまって虚しい思いをしたりしたものだが、それの再現である。

 無線の感度。モニターの側などに受信機を置くとさすがに狂ったのは以前の記述通りだが、通常の使用で感度に不都合を感じる事は無い。あまり必要は感じないが、結構離れた位置でも正しく動く。多少の障害物を挟んででも、2m近く離れても普通に動くようだ。
「コードレスの都合上、しばらく無操作の時間が続くとパワーセーブ状態になって、復帰にちょっと時間かかるのは止む得ない欠点かな?」
 通常は連続点灯している光学センサーが、十秒ほどマウスを動かさないでいると点滅状態になる。しかし、この状態からの復帰には全く時間差を感じない。もっと長く動かさないでいるともっと深いパワーセーブに移行している気配があるが、いざ再現してみようと思ったら、よく判らなかった。取り敢えず十分程度待ってみたが、それほど復帰待ちを感じるような状態にはならず。
「ま、待ったとしても0.5秒ぐらいの引っ掛かり程度だったんじゃないかな。特に差し支えを感じるような物でもないと思うよ」

 電池の持ち。本来は単三電池二本で動くが、今は単四電池二本を無理やり入れて使っている。その状態でも、丸一日程度なら、充電器に置き忘れて放置したりしても差し支えなく使える。
「充電警告の赤ランプが付いてからでも、結構長い時間使えるみたいだしネ。警告が出ても、ほんの五分や十分程度充電してやるだけでかなり立ち直るし」
 使い終わったら充電器に置く、と言う習慣づけさえ付けば、問題は無さそうだ。ただ、充電器の収まりというか接触が、百点満点は付け難い。といっても、90点ぐらいは付けて良いと思うが。置いても上手く接触せず充電が始まらない事が時々ある。
「そっと置くより、むしろちょっと勢いを付けて置くぐらいの方が、上手く入るのかな?」
 前述の、五分や十分の充電でも充分使える様にするだけの充電能力を確保しようとしたら、結構接点をゴツクする必要が出来た都合なんだろうか。
「置いた状態で、特にフックとかで引っかかって固定される訳じゃない機構も影響してるのかな? もっとも、固定されてない分、取るのが楽ってのは利点なんだけど」

 総合的にいうと、価格相応の機能性はあると思う。
「無線通信の都合のパワーセーブ問題や、充電器の機構、それと電池の重さの問題とかを嫌うなら、有線版の Mx500 とか検討したら、いいんじゃないかな。載せてるセンサーや、ボタンとかの機能は Mx700 と同じやつ」
 光学センサーの性能や、ボタンの機能性は確かにいいと思う。・・・ただ、それなりに値は張るが、日常的に手に握って使う物だからして、多少金を掛けるだけの価値はあると思う。

2003年01月21日01:26:48

地味

「貴乃花関、引退しちゃったネ」
 別にファンで無かった私としては、やっとしたか、ぐらいの印象しかない。憎らしいほど強かった頃、何だかよく判らないけどいつの間にか回し取って、何だかよく判らないけど寄って行って、何だかよく判らないけど勝ってたころの貴乃花関は、応援する他の力士の好敵手、と言う意味で、ある意味、ファンだったとも言えた。しかし、故障が相次ぎ、力が出せなくなった昨今には物足りなさというかもの淋しさを感じるばかりであった。
「なーんかこう、もっといいタイミングの引き際は、作れなかった物なのかなぁ」
 怪我を押して望んだ優勝決定戦に勝って、小泉首相に『感動した!』と言われたあの場所。その後の長い休場明けから復帰して、優勝争いに絡んだ先先場所。なんかこう、もっといいところでやめられなかった物なのか。
「この頃急上昇の、朝青竜関と雌雄を決する事もなく去っていっちゃうのも、寂しい事は、寂しいよネ」

 まぁ、一つの時代が終わった、といったところか。
「若貴ブームに、貴ノ浪関や安芸乃島関、貴闘力関が加わって盛り上がった二子山勢の時代が終わり、武蔵丸関の安定感と出島関や雅山関の躍進で盛り上がった武蔵川勢の勢いも鈍って。そして、二子山勢の残り火と言った感じだった貴乃花関の引退。どこへ向かうんだろうネ、角界」
 朝青竜関の好調がいつまで続くか。今場所休場の魁皇関や千代大海関の再起と奮起なるか。その辺を見ていく事になるんだろうが・・・。うーん。

2003年01月19日01:18:48

高速さと、高反応さ

 ぼちぼち、通常運営に戻りますかね。なんか喉の痛みは残っていたりして、どの段階を持って完治と呼んでいいのやら、よく判らないけど。・・・で、インフルエンザになる前って、何の話してたっけ?
「 RAID 0 の話だよ、RAID 0。ストライピング」
 ああ、それか。GA-8IHXP のオンボード RAID チップを使うのにあくせくしなんだったな。

 さて、RAID 0 を語る前に、ハードディスクの速さってなんだという話から始めてみよう。
「ま、メモリの速さとかと基本的な発想は同じになると思うんだけど。大きく分けると、命令を出してから最初の結果が出るまでの応答速度と、応答があってから先の転送速度との二点だネ」
 キャッシュやバッファと言った、論理的なところでの動作は複雑なので置いといて。機械的には『シーク』と『サーチ』という二つの動作を経て HDD からのデータ転送は開始される。それが終わるまでの待ち時間が、応答時間だ。

「シークってのは、ディスクヘッド、ディスクからデータの読み書きをする装置が、データの読み書きに必要な位置へ移動することだよ」
 シーク時間の速さとは、ズバリ『ヘッドの動きの速さ』である。
「サーチってのは、ディスクが回転して、ヘッドの部分に目的の箇所が回って来るまでの待ち時間」
 サーチ時間ってのはまぁ・・・感覚的には、回転寿司で狙ったネタが回って来るまでの待ち時間とでも言うか。回転寿司と違って、途中で誰かに取られて回って来ない、なんて心配はないが。で、サーチ時間の速さというのは『ディスクの回転速度』で決まる。

「つまりは、ヘッドが速く動いて、ディスクが速く回ってれば、応答の速い HDD になるってこと」

 では、転送速度は何で決まるのだろう?
「これは、ディスクの回転速度と、記憶密度で決まるよ。一回転で 100 の情報量を読み出せる装置があったとして。回転速度を二倍に上げれば二倍の情報が読み出せるし、一回転に 200 の情報を書き込む、ようは記憶密度を二倍に挙げても二倍の情報が読み出せるよネ」
 最近の IDE-HDD は、記憶密度がどんどん上がっている。ディスク一枚に 60〜80GB 記録するのが最近の情勢である。
「他方 SCSI-HDD は・・・大して上がっていないんだよネ。18GB ぐらいかな? 15000rpm とかで回ってるハイエンドともなると、逆にもっと低かった筈」
 これは、IDE-HDD と、SCSI-HDD との需要の差に由来するんだと思う。サーバー用途に用いられる SCSI-HDD に求められるのは、応答の速さだ。サーバーと言うのは、それに接続されたクライアントから次々と要求される事柄に、次々と応えていくのが仕事である。その為には、転送速度の速さよりも、応答速度の速さが重要になってくる。
「記憶密度を挙げても、応答速度は良くならないんだよネ。むしろ記憶密度を上げると、その分、より精密なヘッドの移動やディスクの回転の制御が必要になっちゃう。ヘッドの移動速度=シーク時間や、ディスクの回転待ち=サーチ時間が伸びると、応答速度は遅くなるから、あんまり記憶密度は上げていられない、ってのが現状じゃんじゃないかな?」 今時の SCSI-HDD は、IDE-HDD より、二倍ほど速いシーク時間と、二倍ほど速い回転速度とを持つ。他方で、記憶密度は 1/4 程度しかない。結果、転送速度は IDE より遅いのである。応答速度では、全く寄せつけないが。

 なんだか、RAID 0 から遠い話ばかりしてきたが。
「結局言いたいことって『 RAID 0 を組んでも、応答時間は下げられない』って事柄だったりして」
 一つのデータを、二つに分割して書き込むことで、見かけの速度を二倍にするのが RAID 0 である。しかし、二台に分けようが、何台に分けようが、最初にシークとサーチをしなければいけない点では同じであり、その時間は全く減らない。

 ディスクのベンチマークテスト、速度の評価は、大きく分けると二つになる。シーケンシャルアクセス、一つの巨大なファイルを連続して読むイメージと、ランダムアクセス、多数の小さなファイルを分散して読み込むイメージと、である。
「前者は転送速度の速さが、後者は応徳速度の速さが効いて来るよ。ま、後者に関しては、転送速度が速ければ、応答での遅れを取り戻せる、ってのもあるけど」
 ざっとはかって見ると、まぁ、案の定、と言った結果が出た。シーケンシャルアクセスでは、RAID 0 速い。5400rpm IDE-HDD 二台で、15000rpm SCSI-HDD を余裕で凌駕する。
「その他方で、ランダムアクセスさせたら、SCSI が圧勝、と」

 ハードディスクが実際どんな動きしてるって、ランダムアクセスしている時間の方が長いと思う。一つのプログラムを起動するにしても、複数の DLL とか読み込んだりするのが今時のプログラムであり、その意味ではやはり、ディスクの性能は『ランダムアクセスが速くてなんぼ』だと思うんだが・・・どうなんだろうなぁ。
「他は全く同じで、HDD だけ違うような環境で比べたらよく判るんだろうけど・・・そんなの、作者さんには用意できないし」
 総じて、世の一般的な IDE-HDD の環境は、ウチの SCSI 環境と比べると、なにかレスポンスの遅れというか、引っ掛かりがあるような気はするようなしないようなと思っているが、思い過ごしだろと言われたら反論できるほどの差でも無く、どうにもならない。
「ま、別にどうにかする必要もないんだけどネ」

2003年01月16日01:52:19

気分転換

「おっす。このところ作者さんの独り言ばかりだからアタシが出てきたよ☆」
「え、作者さんはって? 代わりに退場。だって、インフルエンザうつったら嫌じゃない」
「ええ、コンピュータのアタシにうつるのかって? うつる訳無いじゃない。雰囲気だよ、雰囲気。(^-^)/

「えーと、今日気づいたネタはっと。読売新聞から『インフルエンザ特効薬不足でメーカーが異例のおわび』 インフルエンザの感染事例が、総量的には例年並だけど、初期の増え方が大きかったから、タミフルって薬の調達が追いつかなくて不足
してるんだって。作者さんも飲んでた薬だったんだけど、幸い製薬会社側の不足が末端の医院に至る前だったみたいだネ」
「これからインフルエンザになる人?は注意なのかなぁ。代替えのインフルエンザ治療薬は何種類かあると思うけど、効きの遅い旧型の薬とかになったりするかもしれないし。っていうか、タミフルって結構最先端な薬だったんだネ。ま、毎年進化していくようなインフルエンザウイルスだから、薬もどんどん進歩してるんだろうけど」

「もう一件、こっちも読売新聞から『ヨットLV杯、アリンギ3連勝』 ああ、そういや、今年ってアメリカスカップの年だったんだ。日本が参加してないもんだから、すっかり忘れてたし全くニュースにも挙がって来なかったような。もう、ルイヴィトンカップ・ファイナルまで来てたんだ」
「って、アメリカスカップって、ヨットのマッチレースの最高峰。ルイヴィトンカップってのは、その予選みたいなもんだネ。その優勝者が、前回大会の覇者への挑戦権を得るの。で、その最後の最後の一対一のマッチレースのことが、アメリカスカップ」

「ルイヴィトンカップ・ファイナルの組合せは、アメリカとスイスかぁ。で、スイスが優勢なんだって。五本先取の九番勝負で 3-0 だから、かなり優勢。ここまで来たら逆転は無理じゃないかなぁ。序盤はヨットに未調整な部分が残ってたり、真の実力を隠す為に手をぬいてたりするからまだ判らないにしても、もう全力を出してる筈の終盤になって付いてきた差は、掛け値なしの実力差だからネ。たぶん、過去の大会でも終盤になって付いた差をひっくり返した事例は見てないような」
「それでスイス勝っちゃうと・・・アメリカスカップはニュージーランド vs スイス。あ、いまのカップホルダー(カップ保持者。優勝者)はニュージーランドで、だから大会の舞台もニュージーランドなんだけど。で、挑戦者はスイス。アメリカが蚊帳の外のアメリカスカップ、と。ふーむ」

2003年01月14日22:47:13

ぼつぼつゴソゴソとし始める

 たいぶ楽にはなってきた。が、インフルエンザは感染力の強い病気だからして、完治するまでは家でおとなしくしてねばならない。症状が収まってから更に2、3日ぐらいはそうしてないと、自分は平気でも他人には感染させかねないらしい。

 今日の雑感。小泉首相の靖国参拝には驚いた。なんなんだ、このタイミングは。北朝鮮問題の都合上、今のうちにやっておけば韓国は強く抗議して来れないだろうという思惑か。今以上に北朝鮮問題が激化してしまうとそれどころではないし、かと言って解決してしまうと他にシガラミが無いので、言いたい放題言われるだろうし。
 それとも国内事情、衆院の解散を見通してか?

 ・・・あ、NHK ニュース10 みてたら、期限の迫ってきた中韓両国の指導者の交代より前、まだ旧政権のうちに済ませておいた方が、その後の新政権との関係への影響が少ないと見越してか、という推測もされていた。なるほど。

 雑感その二。今場所の相撲はなんだか寂しいなー。『今場所の相撲も』と言うべきか?そもそも、武蔵丸関や、千代大海関、魁皇関と上位に休場が目立ち、貴乃花関出てきたと思ったら雅山関に裏返しにされて肩壊して休場だし、裏返した雅山関も無理な投げをしたものだから足を痛めて、今日の朝青龍関との取り組みで悪化、休場しそうな雰囲気なんて体たらく。栃東関はまた角番かよ、って感じの不調スタート。なんなんだ。上位で快調なのは朝青龍関ばかりである。こりゃ、このまま優勝して横綱昇進かなぁ。

 そうなると、そろそろ、ついに貴乃花関も引退ではないかということになると思うが、そこはやはり横綱、最後に一花咲かせないと、去り際として寂しい物がある。今場所、朝青龍関と競った果てに引退、とかなら様になったんだろうが・・・。
 ここ最近の中での大横綱、千代の富士関は、かつて、貴花田のしこ名で取っていた頃の若き日の貴乃花関に初めて黒星を喫した場所に電撃的に引退した(本人は体力の限界と語ったが、まだまだそうは見えなかった様に思うが・・・)ものだが、なかなか、そう言うタイミングを与えてくれる新星が現れて来れないと、横綱の引き際というものは難しいものなんだろうなと思わされる。
 結果的にその日の貴花田が押しも押されもせぬ現代の大横綱へと成長した訳で、その意味では千代の富士関は最高のタイミングで引退したと言うことになるんだろうと思う。人々の記憶の中には、無敵を誇った日々と、潔い引き際の記憶のみが残っている筈だ。

2003年01月12日21:06:03

療養中

 今日になっても熱は下がる気配はなく39℃以上をキープ。解熱剤はその場凌ぎにしかなっていない。で、休日診療所に行ってきました。

 インフルエンザでした。あうー。初めて掛かりました。ははは・・・。

 嬉しかないよ。だるーい。

2003年01月11日23:58:16

休業継続

 熱が下がらない。夕食どきになっても下がらないと言うか、40℃突破。温いもの食べたせいかもしれないが。こりゃかなわんということで、解熱剤を飲む。生粋の熱さましじゃなじゃなくて、頭痛薬だが。いまは38℃程度まで下がっているが、さて、どうなるのやら。

 北朝鮮のNPT条約脱退に思ったことなどさらっと。
『ABM条約から脱退したのは、どこの国だったかな・・・』

2003年01月11日16:54:44

休業中

 昨日から熱が出てダウンしてます。昨日の朝の段階ではちょっと喉が痛いかな、ぐらいだったのが、どんどん悪化。っていうか、喉の痛み自体は一昨日から兆候があったんだが。昨日は、痛い頭を揺らさないようにそーっと帰宅しました。これほどいつもの家路が遠いと感じたのはまれだ。

 普段は、風邪薬だとか頭痛薬だとかは、その場凌ぎであって抜本的な治療法には当たらないと言うことで飲まないのだが、昨日は辛いので頭痛薬を飲む。今日になって頭痛は収まったが、間接が痛い。風邪薬を飲む。現時点では、どこが痛いといった明確な自覚症状はないのだが、熱を計るとまだ 39℃ある。かなりダルイ。
 咳とかもそんなに出ないが、たまにするとよく痰がでてくる。今日の早朝ぐらいがかなりよく出た。いまは小康状態か。

 このまま快方に向かって来れば良いのだが。

2003年01月10日01:25:02

ゴール

 さらに GA-8IHXP オンボード RAID チップの話は続く。

 オンボード IDE-RAID コントローラーを諦め、標準の IDE ポート+ Win2K のソフトウェア RAID という著しく妥協した環境に言った落ち着いたんだが・・・なんだかなぁ。
「取り敢えず気分は、良くないよネ」
 パフォーマンス的にもどう何だろうという感触がある。簡単なベンチマークとかすると、最大速度はそれなりに出る様だが、なんだか体感的なレスポンスは悪い感じがする。
「ま、普段からレスポンス的には最強クラスの 15000rpm の SCSI-HDD なんか使ってるとねぇ」
 特に、省電力設定で、一定時間の無アクセスによって HDD のモーターが停止した状態からの復帰が異様に遅い。二台同時に再開せず、一台ずつ動き出す様な挙動をする上に、その間 PC の動作が固まったような感じになる。
「じゃあ停止させなきゃいいじゃないって言われそうだけど。それも何だか気持ち悪いし、10000rpm や 15000rpm と高速回転してうるさい SCSI-HDD は、用が無ければ止まって欲しいしネ」

 という訳で、精神的にも性能的にも不満と言うことで、しばらくしてオンボード RAID チップの使用への挑戦を再開することにする。
「でも、どうするの? もう色々やったんじゃない?」
 色々やってた途中で気づいていたことから、応用出来そうな事例を思いついた。ATA133 I/F として動くように設定した状態で、HDD を接続せずに起動すると(厳密には、接続はしているが、HDD の電源を抜いて停止させた状態)デバイスマネージャ上に使用不能状態の IDE コントローラとして出現していた。この状態では使用不能なので、デバイスマネージャ上に出現はしてもドライバーは読み込まれていない状態である。ここで Promise のリファレンスドライバに差し替えてしまってからシャットダウン、HDD を接続して再起動、とやったらどうなるか?
「ふむふむ、なるほど。・・・お、この方法だと、既知のドライバ一覧→ディスク使用で Promise のドライバの入ったフォルダしていしたら、ちゃんとそれらしいドライバ群が出てきた。これは行けそうなんじゃない?」
 期待しながら、それらしいドライバ、ATA133 対応のカード用のドライバを組み込んでやる。そして HDD を繋いで再起動・・・やった! 動いた!
「おお。おめでとう」

 同様にして、

  1. RAID コントローラ機能有効
  2. HDD を繋がずに起動
  3. 正規のドライバを組み込む
  4. 使用不能デバイスとして認識させる
  5. Promise のドライバに差し替える
  6. HDD を繋いで再起動

 という手順を踏んだら、RAID コントローラとしても動かすことが出来た。やった、目標達成。
「うーん、随分手間取ったネ。やっと、プラグ&プレイの呪縛から逃れたとでも言うか」

 やっとこさ有効になった RAID コントローラだが、オンボード用に機能限定されているようで、通常の拡張カードとして売られている物より設定の自由度が低いようだ。RAID 0 のブロックサイズのカスタマイズなんかが出来ない。用途として『AV 編集(大きなファイルを少数扱う用途だろう)』『サーバー(小さなファイルを多数扱う用途だろう)』『デスクトップ(中間?)』が選べるだけで、細かい設定は出来ない。しかもどれを選んでもブロックサイズは 64KB 固定の様である。
「ブロックサイズが変わらなかったら、何が変わってるんだろうネ」
 さぁなぁ。私は RAID 0 の挙動には詳しくないのでよく判らないが、WEB 上で適当に調べた事例から考えると、もう少し小さいブロックサイズの方がいいんでないか、という印象を受けた。という訳で、小さいサイズのファイルの多用を前提としているであろうサーバーの項を選んでおくことにする。

「これで、精神的には随分とスッキリしたネ」
 細かいカスタマイズが出来ない辺りは不満だが、まぁ、我慢しよう。RAID コントローラの BIOS 自身を Promise の RAID カード用の BIOS に焼き変えるような荒技でもやったら、カードと同等の設定が可能になる可能性もあるのかもしれないが、壊れる可能性の方が高いと思うので、やめておこう。そもそも、書き換えられる構造になっているのか判らないのだが。
「パフォーマンス的には、どう?」
 Win2K のソフトウェア RAID と比べると、だいぶ良い。レスポンスも悪くない感じがするし、停止状態からの再開も二台同時に回り出す。その感に PC が停止してしまうようなことも無い。

 これにて一応の目標達成。次回で RAID 0 の雑感を書いてこの話は終わりとしようと思う。

2003年01月09日00:27:33

迷走

 昨日の話の続き。動かない GA-8IHXP オンボード RAID チップ。

 実行ファイル形式のドライバーのインストーラーなんかも付いてたので、そっちを実行してみたりするが、やはり動かない。どうした物か。
「どこのチップが載ってるの? 供給元のリファレンスドライバ見たいなの探してみたら?」
 お、そう言う手もあったな。載っているのは、Promise のチップ。IDE-RAID に関してはメジャーなメーカーだな。GA-8IHXP に載ってるのは ATA133 に対応したチップが載ってるからして、それと一致しそうな製品は・・・FastTrak TX2000 かな。ダウンロードしてみるが・・・インストール方法が浮かばない。
「へ? なんで?」
 RAID チップを有効にすると起動しない。無効にするとデバイスマネージャに出て来ない。
「ありゃりゃ。プラグ&プレイに呪われたんだ」
 困ったもんだ。変に不適切なドライバがプラグ&プレイに認識されてしまうと、他のドライバに入れ換えようにも、先回りして勝手に適応されてしまう

 もう諦めて、RAID コントローラーではなく、ただの ATA133 インターフェイスとして動かす設定に変えることにした。RAID は、Win2K 自身が機能として持っているソフトウェア RAID を使おう。
「あーあ、大きな後退」
 設定を切り換えると、今度は起動には成功する。改めて ATA133 I/F のドライバを組み込むと・・・あ、組み込み途中で止まった。駄目だこりゃ。
「今度は OS の起動は出来るけど、ドライバの組み込みが途中で失敗して出来ない、って上体かぁ」
 この状態で Promise のリファレンスドライバを入れてみようと思ったが、これまた上手くいかない。既知のドライバ一覧→ディスク使用、と選んで Promise のドライバの入ったパスを指定してやっても何も表示されない。
「っていうか、ATA133 I/F なのに、デバイスマネージャは RAID コントローラとして認識しようとしているみたいだし」

 八方塞がりになって、再度諦めた。もうやめだ。標準の IDE ポートに繋いでやる。
「あー、なし崩し的な譲歩」
 だってしょうがないじゃないか。IDE-HDD は既に買ってしまった以上、どこかの口に繋がざるを得ない。幸い、私は SCSI 教の人間なので、IDE ポートには LS120 が一台付いてるだけで、口は余っている。

 今度はさすがに普通に起動し、普通に認識した。コンピュータの管理→ディスクの管理と選び、初期状態ではベーシックディスクとして扱われているのを、ダイナミックディスクへアップグレードする。これで Win2K の持つソフトウェア RAID が使える様になる。
「もうちょっと手間取るかと思ったら、随分簡単に出来るもんなんだネ」
 ダイナミックディスクにしてから先のアレイを組む作業手順は、あまりにも単純過ぎたので逆に忘れたというか、そもそも覚えていない。特に悩むことは無いだろう。

 今回の長くなってきたので、この辺にて中断。
「このまま Win2K のソフトウェア RAID で終わるんじゃなくて、最終的には一応 RAID チップを動かすに至るんだけどネ」

2003年01月07日21:44:54

サルベージ

 先月 Pentium III → 4 とPC環境を移行し、その際に換装したマザーボード、GA-8IHXP だが。i850E + ICH4 というイレギュラーな仕様に関心を持って買った訳だが、オンボードで載っていた IDE-RAID 機能が遊んだままになっていた。
「作者さん、SCSI 教の人だからネ」
 まぁ、IDE-RAID も、ハードウェアRAID というか、インテリジェンスRAID なら良いと思うのだが。というか、SCSI でもソフトウェアRAID は何となく心もとない。

「ハードウェアRAID とソフトウェアRAID の境界線って、ちょっとグレーな部分があるんだけど。一般に IDE-RAID と言って思い浮かべる安価さが前面に出るタイプの物は、一応、ハードウェアとして制御チップに該る物も乗ってるけど、実際の処理の殆どは CPU にやらせている代物」
 その辺、分かりやすく区別する何らかの名称が定着しない物だろうか。純粋にハードウェアRAID と呼べるのは、ちゃんとした制御用のチップなどが載っているタイプの物である。

 さて。そんなこんなで、好き好んで使う気は無い IDE-RAID だが、載っている物を使わずに放っておくのも勿体ないなぁと言うことで、IDE-HDD を二台入手した。速度的に大きな物は期待しないということで、静粛性を優先して選択。Seagate の U Series 60020 (ST360020A) 。容量は 60GB で、IDE-HDD も 7200rpm が主流になった今の時分に、5400rpm のモデルであるが、制振・吸音用のゴムで一部が覆われているなど、静粛性を重視したモデルである。
「そりゃあ、遅く回した方が、静かになるよネ。もっと静粛性に専念した U Series X というのもあるけど、これは本当に静粛性に専念したモデルで、引き換えに容量は最大でも 20GB なんだよネ」

 で、繋いで、これまでマザーの BIOS で無効にしてあった RAID 機能を有効にして起動。RAID コントローラーの BIOS でアレイを組み、OS (Win2K)を起動。
「 OS その物を RAID に入れようって訳じゃないから、お気楽なもんだネ。ただのデータ置き場用途だから」
 うむ。で、ドライバーを組み込んで、再起動して・・・あ、起動しなくなった。
「ありゃりゃ。まずいじゃない」
 セーフモードにしても起動しない。あわわ、と思ったが、マザーの BIOS で RAID を切ってやったら取り敢えずは元通りに起動する様にはなった。しかし、デバイスマネージャ上にも出て来なくなり、他のドライバーに差し替えてみるとか、一旦消すとか、そう言うことも出来ない。

 話が長くなってきたので、今回はこの辺にて。
「結論から言うと、紆余曲折して最終的には一定の成果を得られたんだけどネ」

2003年01月05日01:12:09

寝正月

 ろくなことをしていないので、ろくに書くこともありません。

 初詣のお賽銭の集計を始めたとか言う話が新聞に載ってた。
「って、作者さん、初詣いったっけ?」
 行ってない。三日ぐらいに行ってもよかろうと思ってたら、天気が悪かったんでやめた。それっきり。
「・・・なんだかなぁ」

 でもって、例年聞く様な話だが。験を担いで縁起のいい語呂合わせの数字の金額を小切手とかで入れてあったと言う話がある訳だが。
「2951円、なんてネ」
 ニクコイ? 肉来い?
「何をテーマパーク4096っぽい話を。(^-^; フクコイでしょ、福来い」
 ・・・いや、結構本気に素で肉来い?って思った。染まっているのか。
「・・・な、なんだかなぁ」

 37564円とか入れたら、社会問題になったりするんだろうか。
「入れれる物なら入れてみなさいよ。(^-^;/
 そんなに羽振り良くないです。すみません。

2003年01月01日16:48:05

明けましておめでとうございます

 ・・・といっても特に正月らしい話題もないので、何事も無かった様にいつも通りに脈略ない話でもしておきます。

 去年の暮れにちょっと目を引いたニュース。『名古屋のスーパーに拳銃強盗 店長が撃たれながら逮捕
「店長と一緒に追った店員さんは、撃たれたけど胸ポケットに電卓と携帯を入れてたら、電卓は貫通したけど携帯でストップして無傷で済んだんだって」
 使用された拳銃は38口径の回転式となっている。普通に考えるなら .38spl、現時点で日本の警官が装備している拳銃と同じ弾を使う拳銃だろう。
「って言うことは・・・警官に撃たれても、電卓+携帯電話程度の強度の装甲?でストップ出来るんだ。ちょっと頼り無いなぁ」
 一昔前によく名を聞いた、旧ソビエトのトカレフなんかだったら、貫通してたんだろうな。7.62mm と小口径だが(.38spl は、9mm)、高速で飛ぶ弾を使い、鋭い貫通力を発揮する弾である。

 それに加えて、店長の側は腰を撃たれた上に足をナイフで斬られたが、それでも犯人を取り押さえたと言う。
「って言うことは、警官に一発ぐらい撃たれても返り討ちにすることも出来るんだ。これも頼り無い? 弾五発使って、店員三人を制圧できなかった訳で」
 アメリカなんかでは、回転式の.38spl より若干強力で弾も多く装填できる自動式の 9mmPara から、更に強力な .40S&W とかに移り変わって行こうとしているらしいと言う話の理由をかいま見た様な気がする。
「日本の警官の拳銃は、自動式にするけど逆に低威力の銃へ移行する話になってるけど・・・大丈夫なのかなぁ」
 犯人を制圧できずに逃走を許したり警官に殉職者が出たりする事態や、体を撃っただけでは制圧できないので積極的に頭を狙って行く(=致命傷を与えることを辞さない)様な本末転倒な事態にならないことを願いたい。

 ところで、もう一点、全く関係ない話をちょっと。去年の暮れに、OVA の『マクロス ゼロ』と買ってきたと書いたが。書き忘れた事柄が少々。
「敵役として登場する可変戦闘機、SV-51。あれって・・・F/A-18 がモデルかな? 後退角の浅い主翼とか、斜めに傾いた垂直尾翼とか、それっぽかったし」
 主人公が乗ることになるのは、VF-0。VF-1 に搭載予定の熱核ジェットエンジンの開発が間に合わず、暫定的に従来型のジェットエンジンを積み込んだ先行生産型というシロモノ。従って、モデルは VF-1 同様、F-14 である。
「 F-14 vs F/A-18 と思うと、因果な対決? コスト高と旧式化で F/A-18 にその座を奪われ退役を迫られる F-14 のささやかな抵抗っていうか」
 まぁ、実在機ベースの可変戦闘機がまたまた一つ増えたってのは、それなりに興味深い。

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